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会議に遅れてきたメンバーへの一言

今日は朝から重要な会議がセットされています。ところが、予定されていた開始時間になってもひとりが現れません。いつも遅れてくる常習犯です。仕方なく全員そろうのを5分ほど待っていると、息を切らして会議室に現れました。「遅れてすみません」の声とともに。

会社ではよく目にする一コマです。仮にあなたが遅刻者の上司だとしたら、みんなが見ている前で、どんな言葉を投げかけますか。

おそらく多くの方は、「なぜ、遅れてきたんだ?」「どうして、いつも遅れるんだ?」と理由を尋ねるのではないかと思います。そうすると、「電車が遅れた」「雨で駅まで歩くのに時間が」といった、もっともらしい理由が語られます。たいていは、「自分に落ち度がなかった」「やむをえなかった」ことを示すような。

すると、上司は自分で質問をしておきながら、「そんな話を聞きたいんじゃない!」と意味不明なことを言いだします。結局、「言い訳はもういい。次から気をつけろ」となるのがオチです。相手はきっと「だったら、そんな質問するなよ」と思っていることでしょう。

なかには、「今、何時だと思っているんだ?」と尋ねる人がいるかもしれません。これも同じ展開になるだけです。そんなマヌケな質問をするくらいなら、さっさと会議に入ったほうが効率的です。

私がお勧めするのは、「どうやったら遅刻しないで済むと思う?」です。

これなら相手は解決策を自分で考え、みんなの前で明らかにせざるをえなくなります。それを約束させた上で、「私に何か手伝えることは?」と添えられれば、上司として申し分なしです。

なぜを追及するばかりが能じゃない

前回、「なぜ?」を尋ねるWhy思考の大切さについて話をしました。安易に解決策に走るのではなく、真の原因を特定して本質的な解決を目指すべきだと。

実は、前回言わなかったのですが、Why思考にはいくつかの難点があります。そのため、いつも「なぜ?」を尋ねるのがよいとは限らないのです。

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