暑い夏は「青の映像美」で涼もう! 海の名作映画10選

(C)1988 Gaumont
(C)1988 Gaumont

海面にきらめく光、打ち寄せる波、水中に広がる神秘の世界。夏といえば海を思い浮かべる人は多いはず。海が登場する名作映画を専門家14人が選んだ。

■1位 グラン・ブルー 950ポイント
ダイバーの友情と愛を描く

どれだけ海中深く潜れるのか。世界記録に挑む幼なじみの2人のダイバーの友情と葛藤、そんな男たちにみせられた女性の愛を描く物語。「海の映画といえばこの作品が真っ先に思い浮かぶ人も多いのでは。王道の名作」(長島源さん)

ジャン=マルク・バール演じるジャック・マイヨールは水深100メートル超の記録を打ち立てた実在のダイバーがモデル。驚くべき潜水能力で注目を集める一方、父を海の事故で失った過去も。ライバルのエンゾ・モリナリを演じるのが「レオン」「ニキータ」でも知られるジャン・レノ。彼らを待つ運命は……。

光や音が感じられなくなっていく水面下100メートルの世界「グラン・ブルー」の一面青の映像の美しさと恐ろしさ。イルカと戯れるジャックの姿との対比。ジャックを愛してしまったジョアンナ(ロザンナ・アークエット)の揺れ動く心情もストーリーを彩っていく。

「人間にはかなわぬ海の深さへの挑戦。一方で海の中にも太陽の恵みがあると実感させてくれる」(木村尚さん)、「海の美しさというよりも『魔力』を感じる作品。イルカと戯れる姿にあこがれ、調教師になる夢をみたのも思い出す」(吉沢裕子さん)。海にひきつけられた人間の姿に自らの思いや経験を重ねるファンも多い。

(1)監督 リュック・ベッソン(2)製作年 1988年(3)発売・販売元 KADOKAWA (4)DVD価格 完全版―デジタル・レストア・バージョン― 1800円+税

■2位 オーシャンズ 720ポイント
命の営み、最先端技術の臨場感
(C)2009 Galatee Films - Pathe - France 2 Cinema - France 3 Cinema - Notro Films - JMH - TSR(C)Pascal Kobeh (C)Richard Herrmann (C)Francois Sarano

すべてを飲み込もうとするかのようなクジラ、回転しながら波を切り裂くハシナガイルカの群れ。世界中の海を舞台にした生き物たちの命の営みを、最先端の技術で臨場感あふれる映像にまとめ上げた。「印象的だったのがカニの大群。幸運にも後に私自身撮影の機会に恵まれたが、映画は実際に見る以上のインパクトを与えてくれるはず」(杉森雄幸さん)。製作費はドキュメンタリーとしては当時破格の70億円に上った。

「丁寧に撮影されたドキュメンタリー。海の生物への理解が深まるのはもちろん、人との関わりという意味では問題点も突きつけられる」(荒川久幸さん)。網にかかる海の生き物の姿も印象的だ。

(1)ジャック・ぺラン、ジャック・クルーゾー(2)2009年(3)ギャガ(4)9月2日発売、1143円+税

■3位 太陽がいっぱい 620ポイント
洋上で事件、衝撃のサスペンス
(C)1960 STUDIOCANAL - Titanus S.P.A all rights reserved

貧しい青年トム・リプリーは友人だがことあるごとに見下してくる大富豪の息子フィリップをヨットの上で殺し、なりすまそうと試みる。計画は果たして……。ニーノ・ロータが手掛けた音楽もヒットし、トムを演じたアラン・ドロンは世界中で知られる存在になった。「子どもの頃に見てアラン・ドロンのハンサムさと海の美しさにひたすら憧れた」(小坂剛さん)という声もあった。

パトリシア・ハイスミスの小説を原作にした洋上のサスペンス。巨匠ルネ・クレマン監督の代表作のひとつともいわれる。「衝撃のラストシーンと海辺の日差しのやわらかさの対比こそが永遠の名作と語られる理由」(吉川明利さん)だ。

同じ小説を原作にしたアンソニー・ミンゲラ監督、マット・デイモンら出演の「リプリー」と見比べるのを勧める意見も。

(1)ルネ・クレマン(2)1960年(3)KADOKAWA(4)4Kリストア版 4800円+税

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