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『今日俺』プロデューサー カッコいい賀来賢人を描く

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日経エンタテインメント!

7月17日から公開されて、興行収入30億円を超える大ヒットとなっている映画『今日から俺は!! 劇場版』。西森博之の同名マンガを原作に、福田雄一監督が1980年代のツッパリ高校生たちの姿を描いた青春コメディだ。映画版の基になった、2018年10月期に放送されたテレビドラマ『今日から俺は!!』を福田監督とともに作り上げた日本テレビ高明希プロデューサーに誕生秘話を聞いた。

高プロデューサーと福田監督がタッグを組んだのは、2017年の『スーパーサラリーマン左江内氏』以来2回目。高氏は「次に福田さんと相性のいい作品は何だろうと考えたときに、連載時から好きで読んでいた『今日から俺は!!』が思い浮かんだんです」と振り返る。「福田さんと西森先生の笑いのスピリットが合うかもしれないなと感じていたところに、福田さんからも『俺、めちゃめちゃヤンキーものがやりたかったんですよ』と言われたので、『じゃあぜひ、これをやりましょう!』となりました」

作品の要となる主人公で、勝つためなら何でもするひきょう者の三橋貴志の役には、高氏のプロデューサーデビュー作でもある11年のスペシャルドラマ『らんま1/2』で一緒に仕事をした賀来賢人を推薦。福田監督も「賀来賢人のカッコいいところを撮ったことがない。今回はそれを本気で撮っていこう」と乗り気で受けたという。

「賀来さんも『俺のカッコいいところ、たくさんありますよ!』と福田さんに推していて(笑)。その上で最初に第1話の台本を見たときは『すごく面白かったけど、自分的には課題。三橋が嫌なヤツに見えたら終わりだから、三橋のひきょうさをどうやったら愛きょうに見せられるかを考えないと』と、すごく悩みながら撮影に臨んでくれました。今こんなにも愛される三橋になったのは、誰でもない、賀来さんが自ら全力で役に落とし込んでくれたおかげ。仲野太賀さん演じるくされ縁の今井とギャーギャー言い合う際も『基本的に7歳と5歳の子どものケンカだと思ってやっている』と話されていて、そういうさじ加減も分かる方だからこそ、この作品が成立したんだなとつくづく思いますね」

"賀来賢人のカッコいいところを描く"というテーマとは別に、福田監督と高氏がもう1つ打ち立てたコンセプトが、"若い俳優たちを育てていく"というもの。その筆頭株で挙がったのが三橋の相棒で、曲がったことが嫌いな藤真司役の伊藤健太郎だった。

「伊藤は髪をツンツン頭にしなければいけなかったので、既に名前が広く知られている俳優さんだと変なフックがかかってしまって、見る側が心から楽しめないかもしれないなと。俳優さんとしてはすごく魅力的だけどこれからの人がいいなと考えていたんですね。そんななかで浮かんだのが伊藤健太郎さんでした。昔、伊藤さんが一言、二言しかセリフのない役で出ていた作品を見たときに、『この出番の少なさでこんなにも印象に残せるのってすごい』と思って、ずっと気になっていたんですよ。この人だったら何かパッ! と開いた伊藤像を見せてくれるのではと考えて提案させていただきました」

世代間ギャップにこだわる

80年代に流行した「ツッパリ文化」を現代で描くにあたっての福田監督のこだわりは"世代間ギャップ"だったそうだ。高氏にも「"マブい"などの分からない言葉を出せば出すほど子どもは『今の何?』と親に聞くんですよ」と話していたという。「今の時代に合わせて無理やり整合性を取ろうとするとファンタジー感がなくなってしまう。『なんだこれ!?』って思わせるのがこのドラマの面白さですよと福田さんに言われて、『なるほどな』となりましたね」と制作段階の打ち合わせについて語る。

「ただ、物理的にどこで80年代の撮影ができるんだろう? という懸念はあって。そうしたら福田さんが『栃木の足利に、いい町並みがあります。既に画が浮かんでいます!』と(笑)。そうやって早い段階でビジョンを明確にされている部分に、改めて演出家としての素晴らしさを感じました」

加えて原作を預かる中で絶対にこれだけは守ろうと考えた要素が、"西森イズムのバディ性"。

「三橋と伊藤、今井と谷川など、原作では無条件に信頼し合っている2人の図がしっかりと描かれているんです。口ではどんなに冷たいことを言っていても、今井がボコボコにされたら三橋は裏で『俺の親友をボコボコにしやがって』と言いますし。そういう友情ラインはドラマにもちゃんと反映したいね、という話はしていました。

それに西森作品のいいところは、いつもはギャグばかりなのに油断してると急にその友情模様が出てきて泣かされてしまうところなんです。三橋のひきょうさに中毒になる一方で不意打ちもあるなんて。西森先生はずるい!(笑)。だからこそドラマでもその原作のベースを大事にして描きましたし、それこそがドラマがヒットした要因の1つになったと思っています」

(ライター 松木智恵)

[日経エンタテインメント! 2020年8月号の記事を再構成]

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