お取り寄せできる土産菓子 読者1142人が選んだ10選

手ごろな価格・量 ヒットの新条件に

ふと食べたくなるご当地土産。その理由は大きく2つ、過去の記憶と興味(好奇心)で、「萩(はぎ)の月」「生八つ橋」が代表例だ。「旅の思い出や懐かしさが強く結びつく」(松本さん)。「焼きたてチーズケーキ」「笹(ささ)だんご」はテレビなどで話題になり注目を集めた。

今回のランキングでは、若い世代に人気の高い和洋折衷菓子だけでなく、餡(あん)や黒蜜などを生かした和菓子もランクインした。旅行作家で土産銘菓研究家の中尾隆之さんは「信玄餅や栗かの子が若い世代には新しい“スイーツ”として受け入れられている」と分析する。

ヒットするご当地土産に共通するのは「地域」「季節」「販売数」に限りがあること。苦労はしたくないが、安易に手に入る商品には関心がわかないようだ。最近はこの3条件に価格と量が加わり、「核家族とお一人様需要で、価格は1000円程度のものが売れている」(中尾さん)。

コロナ禍で旅行や出張が難しくなり、影響は地方の土産メーカーにも及ぶ。「物産展」は百貨店の人気企画だが、「『初顔』の名店・メーカーが出展している」(バイヤー)。定番商品に隠れたおいしい菓子も多い。中尾さんは「全国の新しいご当地土産を発掘するチャンス」と期待する。

■ランキングの見方 商品名(メーカー所在地)。数字は読者の評価を点数化。(1)取り寄せ可能な商品例と税込み価格(2)賞味期限(3)WEBサイト。三浦秀行撮影。

■調査の方法 専門家の協力で、取り寄せできる定番土産を都道府県別に47品リストアップ。NIKKEIプラス1倶楽部会員を対象に7月上旬、アンケートを実施した。取り寄せたい菓子を3つまで回答してもらい、1つ目の答えに3ポイント、2つ目2ポイント、3つ目1ポイントと傾斜配点し、集計。回答者は1142人。複数店が扱う菓子は専門家の推薦で代表的なメーカーを掲載した。

■今週の専門家 中尾隆之(旅行作家・土産銘菓研究家)、松本学(ご当地グルメ研究会代表)、村山らむね(通販コンサルタント)、山田祐子(ツーリズムワイズラボ代表)=敬称略、五十音順。

(佐々木聖が担当しました)

[NIKKEIプラス1 2020年8月8日付]


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