作業しやすくコスパよし 予算10万円のモバイルノート
● CPU:コアi5-10210U(1.6GHz)●メモリー:8GB●ストレージ:256GB SSD(SATA)●光学ドライブ:なし●ディスプレー:14型(1920×1080ドット)●オフィス:なし●バッテリー駆動時間:約12時間●サイズ:幅320.2×奥行き214.5×高さ17.5ミリ●重さ:1.13キロ●直販価格:8万4800円(税別、送料別)[注]
新型コロナウイルスの影響で、自宅での仕事を余儀なくされた人もいることだろう。多くの企業がテレワークなど、新しい業務体制を取り入れている。収束の兆しがなかなか見えないなか、今でも出勤する人数を制限する企業は多く、今後も自宅など職場とは別の場所で仕事をすることが求められるのは間違いないだろう。
こうした状況の中、がぜん注目され始めたのが、かばんに入れて持ち運べるお手ごろ価格の携帯ノートだ。これまでは13.3型が主流だったが、最近は狭額縁デザインを採用して本体サイズを据え置いたまま画面サイズを大型化するモデルも増えている。作業性を考えると、少しでも画面が大きいのは魅力だ。同じ解像度でも文字などの表示が大きくなる。このほか、テレワークに欠かせないオンライン会議への対応や、セキュリティー機能などにも配慮したい。
コンパクトな14型は重さは1キロ台前半が主流
実際に、予算10万円でテレワークにも向く1台を選んでみた。まずはマウスコンピューターの「マウスX4-i5」。インテルの第10世代のコアi5に256ギガのSSDを組み合わせた14型ノートだ。キートップが大きく、表示も見やすい新スタイルのキーボードを採用。3つの通常のUSB端子に加えUSBタイプC端子もあり、携帯ノートとしては拡張性が高い。
前述したようにディスプレーは、狭額縁デザインを採用しており、これにより本体サイズを13.3型ノート並みに抑えているのもポイント。さすがに重さは1キロを超えてしまうが、800グラム台の携帯ノートは価格が10万円超えになるため許容範囲だ。実際、1キロ台前半なら、かばんに入れてもそれほど負担を感じずに持ち運べる。セキュリティー面では、ウィンドウズハロー対応の顔認証カメラを搭載、毎回、安全かつスムーズに、パソコンにサインインできる。
続いてはASUSの「ゼンブック14 UX434FL」。ショップや時期によっては10万円を超えることもあるが、ストレージは1テラSSDで、メモリーも16ギガという大容量仕様。CPUは第8世代となるがコアi7を搭載し、スリムでスタイリッシュなデザインも魅力の1台だ。
●CPU:コアi7-8565U(1.8GHz)●メモリー:16GB●ストレージ:1TB SSD(PCIe)●光学ドライブ:なし●ディスプレー:14型(1920×1080ドット)●オフィス:キングソフトWPSオフィス●バッテリー駆動時間:約7.8 時間●サイズ:幅319×奥行き199×高さ16.9ミリ●重さ:1.3キロ●実売価格:10万円前後
通常のUSB端子2つのほか、USBタイプC端子を搭載するので、拡張性は確保されている。キーボードの手前には、本機の目玉でもある「ScreenPad」という多機能タッチパッドを搭載。ディスプレー仕様で、マウスポインターの操作だけでなく、アプリの起動や操作パレット代わりに使うといったこともできる。
まだまだある!注目機種
「New Inspiron 13 5000 プレミアム」は13.3型だが、厚さ15.85ミリ、重さ1.053キロという薄型軽量ノート。オフィスのパーソナル2019付きでも10万円以内だ。
●CPU:コアi5-10210U(1.6GHz)●メモリー:8GB●ストレージ:256GB SSD(PCIe)●光学ドライブ:なし●ディスプレー:13.3型(1920×1080ドット)●オフィス:パーソナル2019●バッテリー駆動時間:非公表●サイズ:幅305.96×奥行き203.4×高さ15.85ミリ●重さ:1.053キロ●直販価格:8万7133円(税別)[注]
「Yoga S740 81RS0021JP」は最薄部で14.9ミリ、バッテリーで約23時間駆動する14型。インテルの第10世代のコアi5仕様が最安で7万円台。
●CPU:コアi5-1035G4(1.1GHz)●メモリー:8GB●ストレージ:256GB SSD(PCIe)●光学ドライブ:なし●ディスプレー:14型(1920×1080ドット)●オフィス:なし●バッテリー駆動時間:約23時間●サイズ:幅322.4×奥行き212×高さ14.9ミリ(最薄部)●重さ:1.4キロ●直販価格:7万8650円[注]
「Swift 3 SF314-57-F58U/S」は薄型ノート「Swift」シリーズの中堅機。最新コアi5にストレージが256ギガSSDの組み合わせで実売10万円を切る。
●CPU:コアi5-1035G1(1GHz)●メモリー:8GB●ストレージ:256GB SSD(PCIe)●光学ドライブ:なし●ディスプレー:14型(1920×1080ドット)●オフィス:なし●バッテリー駆動時間:約10 時間●サイズ:幅319.5×奥行き217×高さ15.95ミリ●重さ:1.15キロ●実売価格:9万9000円前後
「Pavilion 13-an1000 スタンダードプラスモデルG2」は13.3型だが、アルミ外装でスタイリッシュ。液晶はタッチ対応。モデルによってはオフィス付きで税込みでも9万円台で収まる。
●CPU:コアi5-1035G1(1GHz)●メモリー:8GB ●ストレージ:512GB SSD(PCIe)+32GBオプテインメモリー●光学ドライブ:なし●ディスプレー:13.3型タッチ(1920×1080ドット)●オフィス:パーソナル2019●バッテリー駆動時間:約10時間●サイズ:幅310×奥行き215×高さ15.8ミリ●重さ:1.26キロ●直販価格:8万6500円(税別)[注]
[注]記事執筆時点(7月上旬)のメーカー直販サイトで配布されていたクーポンや、実施されていたキャンペーンを適用した価格。
(ライター 滝伸次、原如宏 写真 スタジオキャスパー)
[日経PC21 2020年9月号掲載記事を再構成]
ワークスタイルや暮らし・家計管理に役立つノウハウなどをまとめています。
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