4 洗うときは下から上へ

指の腹を吸盤のように頭皮に密着させ、頭皮を動かしながら洗う。下から上に洗うことで、滞りやすい頭頂部の血流もアップ。
「泡立てすぎたシャンプーは、毛髪が邪魔をして頭皮に届かないことも。粘度のあるシャンプーは直接髪につけ、サラサラのものは粘りを出すために少し手で擦ってから髪につけて」(美香さん)。
5 手で頭頂部をつかんで刺激

頭頂部を洗う際は、マッサージを忘れずに。両手を組み、指の腹を使って頭皮にぐっと圧をかけ、血流を上げる。ぐっと押したら力を抜いて、手をずらしていく。このマッサージはオフィスの休憩時間などにも行うのがお薦め。
6 シャワーヘッドを近づけてすすぐ

ヘッドを手に持ち、至近距離から水圧を利用するとしっかりすすげる。すすぐ体勢が上向きだと襟足や耳の後ろ、下向きだと額まわりにシャンプー剤が残りやすいので注意しよう。整髪料を多くつけた日は、二度洗いを。
シャンプー後の頭皮の保湿で次に生える髪に差がつく!
シャンプーでもうひとつ重要なのは、「すすぎ」だ。シャンプーによって乳化された皮脂汚れや、シャンプー剤が残ってしまうと「皮膚炎や頭皮臭の原因になり、髪悩みの悪化につながる」と美香さん。予洗い1分、シャンプー1分に対し、すすぎにも1分程度かけるようにしよう。
また、髪悩みの多い世代に美香さんが薦めるのが、頭皮用美容液。「頭皮は季節を問わず、乾燥しやすい。皮脂が多いため一見しっとりしていても、内部は乾燥している。これを放置すると、頭皮が硬くなり、毛髪をつくる活力も失われる。顔のケアをするように、頭皮の保湿も習慣にして」。発毛や白髪にアプローチする美容液もあるので、悩みに応じて使い分けよう。
洗って乾かすという毎日の積み重ねを見直せば、目に見えて髪は変わるという。「1カ月で髪の立ち上がりにコシを感じ、3カ月で肉眼でもわかるほど毛根がしっかりしてくるはず」。
7 優しく、よく水気を切る

この後につけるトリートメントが水で薄まらないよう、髪の水気を切っておく。強くしごくのは傷みの原因になるため、毛先に向かって何カ所かをギュッ、ギュッと優しく、軽く握ってよく水気を切る。
8 髪をねじってトリートメント

髪全体にトリートメントをなじませたら、毛束を適量取り、きつめにねじって浸透させる。このひと手間で髪の内部に補修成分を効果的に入れ込むことができる。すすぎは、ぬるつきがなくなるまで1分間が目安。ここまでがバスルームでの工程。