ハリやコシがない、うねりやパサつきでツヤが出にくい……。そんな大人の髪悩みには、まず頭皮環境の改善。それには、シャンプーの見直しが大切です!
予洗いと頭頂部のマッサージがポイント
うねり毛、ペタンコ毛など髪の悩みを解決するには、シャンプーよりトリートメントが重要だと考えがち。だが、毛髪診断士で、豊かなツヤ髪の持ち主でもある美香さんは、「35歳を過ぎたら、地肌につけるシャンプーのほうが大切。シャンプー自体も頭皮環境を整えられるよう進化している」と話す。
そこで、まず見直すべきが、毎日のシャンプーのやり方。ポイントは、2つだ。1つめは、「毛穴に詰まった古い皮脂などを落とすために、シャンプー前のブラッシングや、1分程度の予洗いをしっかり行うこと。怠っている人は多い」と美香さん。
2つめは、頭皮の血流アップを意識すること。特に、「ボリュームのなさが目立ちやすい頭頂部は血流が低下しやすく、紫外線の影響も受けやすい」という。両手の指を組んで、しっかり頭頂部の頭皮をつかむようにして刺激するのがコツだ。
「血流が良くなると、抜け毛や薄毛、うねり毛などの改善につながる。さらに頭皮は顔の皮膚や筋肉とつながっているので、目がすっきりと開き、顔のむくみも解消します」(美香さん)。
1 ブラッシングで汚れを落とす

シャンプー前の乾いた状態で、さまざまな方向から髪をかきあげるようにしてブラッシング。頭皮にまんべんなくブラシを当てることで、余分な角質を浮き上がらせるのと同時に、髪のもつれをほぐして洗いやすくする。
2 1分間しっかりと予洗いする

シャンプーで洗う前の予洗いは必須。髪をぬらすだけでなく、髪をかきあげながら頭皮までぬらすことが大切。予洗いの目安は1分間。意外と長いので一度時間を測ってみるといい。熱いお湯は頭皮や髪の脂分を奪い、かゆみの原因になるため、湯温は38℃が目安。
3 シャンプーを3カ所につける

軽く水気を切り、手に取ったシャンプーを前頭部・頭頂部・後頭部の3カ所にのせ、頭皮で泡立てて髪全体に泡を行きわたらせる。