元ブルゾンちえみ、ローマへ 仲介役はコシノジュンコ編集委員 小林明

初対面でジュンコ先生にあいさつ、心に残った「このままでいなさい」

――コシノさんとはいつ、どうやって知り合ったんですか。

「ジュンコ先生はずっとリスペクトしてきた憧れの存在でした。私がブレークする約半年前の2016年8月、たまたま友人が先生のブティックで誕生パーティーの応募チケットをもらってきたので、一緒に行き、初めてお会いしたのがきっかけです。タイミングを見計らって『はじめまして。お笑い芸人やってるブルゾンちえみといいます』とあいさつしたら、先生が私を見ながら『あなた、とってもチャーミングね。かわいいから、ずっとこのままでいなさい』と言ってくださった。その言葉がすごく心に残っています」

――その時もコシノジュンコ風のメークと髪形だったんですか。

「そうです。会場でも『ああ、あの人、コシノジュンコの熱狂的なファンなんだ』という周囲の視線を感じました。でも、ウケを狙ったわけでも、ちゃかそうと思ったわけでもないんですよ。普段からプライベートでもそういう格好をしていましたから……」

自然にたどり付いたコシノジュンコ風、ドコモCMに親子役で共演

初対面の会話は、ドコモCMのセリフにも使われた(コシノジュンコさんのブティックで)

――なぜコシノジュンコ風ファッションをするようになったんですか。

「芸人を目指していた頃、すごく太ってしまった時期があって、痩せていたら白ティーでもデニムでも、何でも着れますが、太ったらただの怠惰な女じゃないですか。『これはマズいぞ。自分に似合うメークや髪形を探さなきゃ』と考え始めたんです。私、素顔がサッパリ顔だから、韓流の女優やアイドルみたいにアイラインや眉毛をかなり強調するメークに変えてみたらどうだろう。それに合わせておかっぱのヘアスタイルにしてみたら……。そんな感じで自然にこのスタイルにたどり着きました。でも先生の存在はよく知らなかったんです」

「そしたら、ある日、お笑い養成所の講師に『おまえ、コシノジュンコみたいだな』って言われて、初めて先生を意識するようになりました。早速、先生の若い頃の写真をネットで見ると、たしかに各部分のパーツの位置や雰囲気などが私にそっくり。それで色々と先生のことを調べるようになり、前向きに挑戦する姿勢や人生観など、知れば知るほどリスペクトするようになってゆきました」

――NTTドコモのCMでは親子役で共演します。

藤原史織さん(左)とコシノジュンコさんをかたどったブローチ(非売品、コシノジュンコさんのブティックで)

「撮影の際、先生が『私、長いセリフはしゃべれないからダメなのよ』とおっしゃっていた。だから、監督が考えたセリフが『いいのよ、ちえみはずーっとこのままで……』。初めてお会いした際、私が先生からいただいた言葉をそのまま使ったんです。以来、先生のイベントや仕事によく呼んでいただき、楽しい時間を共有しています。先生からは様々な影響を受け、私の人生も大きく変わりました。本当に感慨深いです。今も深く感謝しています」

(聞き手は編集委員 小林明)

※次回は藤原さんの生い立ちのほか、環境問題に目覚め、少年漫画や陸上競技、受験勉強に明け暮れた学生時代、島根大学教育学部を中退した理由、お笑い芸人を辞めた後の暮らしぶりなどについて語ります。

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