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かき氷にカレー、洋食 昼は別の顔「二毛作」居酒屋

「酒場フタマタ大崎店」の夜の外観(左)と昼の外観(右)

最後は二毛作業態として6月8日に開店した「博多かわ串・高知餃子 酒場フタマタ 大崎店」(東京・品川)。もともと「フタマタ」は二つの地域・二つの食材をキラーコンテンツとした業態で、都内に9店舗を展開。大崎店は、博多&高知、かわ串&餃子の“フタマタ(二股)”に加えて、昼は洋食店・夜は居酒屋と業態でも“フタマタ”の形でオープンした。

昼時は「ハンバーグランチ」(税込み980円)や「唐揚げミートスパゲッティー」(税込み690円)などを提供。「洋食」と大きく書かれたのれんを店頭に掲げている。一方、夜になると、「博多かわ串」「高知餃子」と書かれたのれんに変えて営業。

本場博多のソウルフード「博多かわ串」(税別1本170円)は、毎日1本ずつ5日間かけてていねいに焼き上げた、こだわりの「6回焼き」だ。表面はカリッと、中はジューシーで濃厚なうま味が広がる。「高知餃子」(税別450円)は注文ごとに薄皮で包む一口サイズの焼きギョーザ。どちらも関東では珍しい。

「博多かわ串・高知餃子 酒場フタマタ 大崎店」の夜の料理(左)と昼の料理(右)

同店を経営するゴールデンマジックブランディング部部長の深迫文子さんは、次のように説明する。「大崎店は駅近くのオフィス立地でサラリーマンが多く、周辺をリサーチすると和食ランチ店が多くありました。和食ランチが多いお客様が、ほかに食べたいランチは何かと考え、なじみがあって昭和を感じるような純喫茶の洋食にたどり着きました。居酒屋の延長となる和食ランチよりも、大崎のお昼のお客様が求めているお店にすることで、お客様の満足度をより高められると考えました」。

同社では都内に様々な居酒屋を展開しているが、同エリアのほかの居酒屋の和食ランチに比べて多く集客している。夜の「酒場フタマタ」を昼の客に知ってもらうきっかけにもなり、店の認知度も上がったという。

ちなみに姉妹店の「博多かわ串・高知餃子 酒場フタマタ」の小岩店と西池袋店では4月から、昼間は青果店として営業している。「農家さん応援企画」として、店で使用する予定だった契約農家直送の野菜の一部を店頭で販売している。

さらに7月16日オープンした「博多かわ串・高知餃子 酒場フタマタ 蒲田店」では、夜の居酒屋営業のほかに、小岩店のような昼間の青果店と、冒頭の大崎店のような洋食に、サンドイッチやパンケーキもプラスした「洋食喫茶」と、3毛作のハットトリック業態で営業開始したところだ。

居酒屋は緊急事態宣言解除後も客が戻りにくいアルコール提供の業態として苦戦している。各店生き残りをかけ、知恵を絞って新しい二毛作経営を模索中だ。新たな魅力を備えたこれらの飲食店は、客にとってもwithコロナ時代の新しい食の出合いになるだろう。

(フードライター 古滝直実)


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