ジープ最強のラングラー「ルビコン」 雨の泥道も平然

2020/8/23
悪路走破性能を追求した「ジープ・ラングラー アンリミテッド ルビコン」(写真:向後一宏、以下同)
悪路走破性能を追求した「ジープ・ラングラー アンリミテッド ルビコン」(写真:向後一宏、以下同)
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往年の「ウィリスMB」の面影を色濃く残す、ジープブランドの精神的支柱といえば「ラングラー」。そのラインナップの中でも、さらに悪路走破性能を追求したモデルが「ルビコン」だ。まさに“現行ジープ最強”といえるその実力を、本領たるオフロードで試した。

ブランドの象徴であり、販売の屋台骨

2020年の上期、すなわち1~6月の国内自動車販売台数は、国産乗用車や軽自動車でおおむね20%、輸入車で24%の減少となった。言わずもがな、コロナ禍の影響が大きいわけだが、それでも諸外国のように激烈な数字に至らなかったのは、生産や販売の現場をほそぼそながらも回し続けた成果だろう。感染を防ぎながら生活を組み立てていくことの難しさと大事さを思い知らされる。

とそんな中、FCAジャパンの販売減少は15%にとどまったという。特にジープブランドは、この1~3月に過去最高の登録台数を連続で記録しており、結果的に2020年上期も過去最高台数を更新したそうだ。会社全体でも個性的なプロダクトが多く、他に比べるものがない、カスタマーの購入意志が固いという強みが垣間見えるわけだが、それにしてもこの環境下で販売を増やしたというのはご立派である。

そんなジープブランドを精神面だけでなく、今や台数面でも支えているのがラングラーシリーズだ。日本にも「アンリミテッド」が導入された先代JK型の発売時と比べると、昨年(2019年)はざっと10倍の販売台数を積み上げたという。フルフレーム&リジッドサスのクロカン系四駆としては異様な売れ方だが、ともあれ5ドアがその敷居を低くしたことは間違いない。

ブランドイメージの面ではもちろん、販売面でもジープの“柱”となっている「ラングラー」。2019年にはブランド全体の36%を占める、4873台が日本で販売された

快適になっても本領はやはりオフロード

ラングラーはJL型になって、一般的なユーザーにとって一段と優しいクルマになった。車内はエンジンやトランスファーなどのメカノイズが抑えられ、乗り心地も穏やかになり、ハンドリングは中立からの操舵応答性が向上し、速度を上げてもシミーなどの不安定挙動はあらわれない。それこそ、全グレード標準で装備されるアダプティブクルーズコントロールを使って家族でロングドライブを楽しんだとしても、気になるのは若干の風切り音やロードノイズくらいだろう。

インテリアは従来モデルよりデザインがモダンになり、品質も大幅に向上。メーターパネルにはフルカラーのインフォメーションディスプレイが備わる
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