「本物」できちんと装う 五輪メダリスト・松田丈志氏アクアテラ社長 松田丈志氏(上)

「自身のブランディング、価値を高めるために、未熟ながらスポーツジャーナリストとしてテレビ出演や取材、講演をしています。東京五輪は延期となりましたが、2020年は大きなチャレンジの年でした。僕の活動を応援して下さるスポンサーにも恵まれています。ただ、自分以外の人にいい影響を与えたい、という思いも膨らんできました」

――そこでアクアテラを起業されたのですね。経営する2つのジムでは特色のあるトレーニングをしているそうですが。

「米国で考案された比較的新しい運動プログラム『クロスフィット』のジムです。クロスフィットとは全身を使う高強度のトレーニングメソッドのこと。マシン主体の日本のスポーツジム市場ではまだ珍しいプログラムで、やれる場所があまりありません。トップアスリートが取り組む本格的なトレーニングを一般の人にも体験してもらい、運動習慣を身につけてほしいと思っています。運動を媒介に集う人たちがコミュニティーを形成する場にもしたい。2店を切り盛りすることで経営ノウハウを蓄積したいとの思いもありました」

神奈川でジムを2店経営。多くの人に運動習慣を身につけてもらいたいという

スポーツ、もっと自由にすれば好きに

――運動を日常に取り入れる概念、ウエルネスは時代を象徴するキーワードであり、新型コロナで健康が一段と重視されるようになりました。

「そう言われながらも日本は運動習慣を持っている人が少なくて。問題は一斉に同じスポーツをやらせる学校体育にあると思います。できないことを無理にやらせて運動嫌いになってしまったり、罰として校庭を走らされて、運動することにネガティブなイメージを持ってしまったり。もっと自由に、やりたいスポーツをいったりきたりしていい。ジムでは水泳、ラグビー、バスケットボールなど、競技の壁を越えて人が交流できるという、オールスポーツを目標に掲げているんです」

――いま、スポーツはライフスタイルに直結しています。ファッションのテーマとしても欠かせないものです。

「会社の目標はスポーツを通じて社会に貢献することです。店舗が受け皿になりますし、会社を成長させれば雇用を創出できる。ファッションでも空間でもスポーツを融合させることでかっこよく見せる手法があると思います。様々な形で日本のスポーツ市場を押し広げて、稼いで、お金を強化に回し、自前でスポーツの普及活動ができるようにするのが最終的な目標です」

「おしゃれは気分転換」で服はイタリアブランドが多いという。「服をみてくれる知人からナポリのシャツが似合うよとすすめられます」

「また、選手時代に出会ったフィジカルトレーナーや体のメンテナンス、メンタルなどのたくさんの専門家や研究者のステータスを上げたい、力になりたいと考えています。最も大切にしているのは、それが本物かどうかを見極める視点です。世の中には本物ではないのに売れる物がいっぱいある。僕は自分で見極めた本物を一つ一つ、丁寧に伝えていける組織を作り上げたい」

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