暑さが一段と厳しい夏に積極的に取り入れていきたいのが、見た目にも涼しげなショートパンツだ。しかしながら、“幼さ”を連想させるため、着こなしの難易度が高いアイテムでもある。大人らしいショートパンツのコーディネートとはどんなものか。東京・吉祥寺にあるセレクトショップ、ROLのストアセールスマネージャーである葛西剛史さんに話を聞いた。
ショートパンツは“慣れ”が肝心
――葛西さんは日ごろ、ショートパンツをはかれますか?
「はきますよ。むしろ、はかない人は暑いのを我慢していてすごいなと」
――子供っぽく見えるのが気になるとか、すね毛を見せたくないという人が多いようです。
「“慣れ”も関係しているでしょうね。僕は学生時代にサッカー部だったこともあり、当時からよく丈の短いパンツをはいていて、今に至るまで抵抗がないんです。帽子も同じですが、最初は違和感があっても着続けることで、自然と受け入れられるようになるものです」
――苦手意識があっても、はき続けることが大事だと。
「そうですね。とはいえ、それはあくまで個人的な話で、ショートパンツをはきたくないというお客様は多いですから。代わりの選択肢として、暑さを感じにくい素材を使った長ズボンも用意しています。そこはスタイルに応じて選んでいただければ」
――はき慣れていないという方には、どんなショートパンツをすすめますか?
「チノパンのようなコットン生地を使ったものです。ビジネスシーンでもなじみのある素材だと思うので、第一歩にはちょうどいいかと」
――シルエットはどんなものがいいでしょうか?
「トレンド感はあまり意識せず、ベーシックな方が使いやすいと思います。具体的に言うと、裾に向かって少し細くなるような、すっきりとしたもの。丈は長すぎず膝にかかるくらいがベストです」