「速水もこみちさんとコラボして、メニュー専用調味料『だしとスパイスの魔法』を商品化しました」と高津社長

――俳優でタレントの速水もこみちさんとコラボして、メニュー専用調味料「だしとスパイスの魔法」という商品を2018年秋からシリーズで発売されています。だしを活用した新たなチャレンジですね。

「日本橋だし場」(2010年)や「日本橋だし場 はなれ」という新しい切り口を通じ、にんべんのだしの認知度が、これまで以上に高まったと手応えを感じています。速水さんとのコラボも、だしとスパイスという意外な組み合わせで、洋食の分野での本格的な味づくりへの挑戦と位置づけています。

速水さんには公式に「にんべんアンバサダー」もお願いしています。ご存じのように料理もお得意だし、スパイスに関しても豊富な知見をお持ちです。

専用調味料のマーケットを見渡すと、和食や中華のジャンルでは、すでに他社製品の存在がありました。でも、洋風ジャンルには「隙間」があった。そこで、速水さんと社内の女性開発チームと共同で商品開発に取り組むことにしたのです。スパイスの調達法をどうするかなど手探りも多く正直、試行錯誤を繰り返しました。でも、だしとスパイスで、本格的な味の領域に到達できるのだ、というのが、我々にとっても新たな発見でした。

いまだにロングセラー商品に助けられている現状は、にんべんの課題です。つゆの素とフレッシュパックの2つで、いずれも50年以上売り続けている商品です。第1、第2の柱の周辺にプレミアムなつゆなどサブの柱を徐々に増やしてはきておりますが、「第3の柱」といえるまでの商品はまだ確立できておりません。だしを通じ、減塩など健康基軸の提案もこれから積極的に進めていくジャンルの一つととらえています。