自分が探しているファッションアイテムについての質問を投稿すると、登録された全国のショップから回答が寄せられるファッションアプリ「FACY(フェイシー)」。提供元のファッション系ベンチャー、スタイラー(東京・渋谷)が、月間100万人を数える利用者からの投稿内容を分析、次のトレンドを読み解く。
メンズ向けの「FACY MAN」の投稿件数の伸び率を見てみると、「バッグ」に次いで2番目に多いのが「帽子」だった。
投稿内容を詳しく見ると、帽子に関する頻出語の中で最も多かったのが「キャップ」だった。
日差しが強くなる夏場には欠かせないアイテムだが、子どもっぽい印象にもつながりかねない。大人が取り入れるためには、素材やデザインにこだわって吟味する必要がありそうだ。今回はFACYに登録する各店が薦めたキャップを紹介する。
定番の形は素材で遊ぶ 意外性のあるカラーもおすすめ
「背面のアジャスターがレザー素材だとこなれた印象になります。また、涼しげなアイテムが好まれる季節とはいえ、メッシュ素材のものは幼く見えてしまうので避けるべきかと」
そう語るのは大阪市西区南堀江にある「HUNKY DORY(ハンキードリー)」大阪店の店長、塚本康博氏。関西発の「TRAD MARKS(トラッドマークス)」のキャップを選んでくれた。ベーシックな形でありながら、帆布やスエット、スーツやジャケットでよくみるヘリンボーン生地といったユニークな素材を使うのが魅力のブランドだ。
「中でも、一昔前のアウトドアウエアによく用いられた『64』クロスという生地を採用したモデルがおすすめです。最近はスポーティーな服を取り入れるカジュアルなスタイルが流行しているので、トレンド感も出せるかなと。形としてはNEW ERA(ニューエラ)が手がけるキャップに近く、誰の顔にもなじみやすいと思います」

塚本氏は、豊富なカラーバリエーションにも注目してほしいという。定番のブラックだけでなく、やや意外性のあるパープルも使い勝手がいいと語る。
「強い主張がなく、さりげない存在感を示してくれる絶妙な色です。落ち着いたモノトーンのスタイルに合わせると、効果的なアクセントになりますよ」

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