聞いた話によると、「ズムコン」などでは30分で、初対面から連絡先の交換にまでこぎつけるまでがひととおりだとか。米国でよくいわれる「エレベーターピッチ」は、エレベーターで偶然乗り合わせた人に話すくらいの短時間で効果的な営業活動や自己アピールを行えるプレゼンテ―ションスキルですが、それに匹敵するくらいの鮮やかさですね。回数をこなすと仕事のスキルも上がりそうです。

オンラインでのコミュニケーションのポイント

オンラインでのコミュニケーションの特徴は、表現力や演出力がふだんに増して必要とされることです。生の対面と比べて視界が限定され、それ以外の感覚は聴覚以外使えないことから、その二つの感覚に対して特に分かりやすくしなければならないからです。よくいわれるのは、明瞭な発声や発音、抑揚のある話し方、ややオーバー気味のアクションを心がけることが必要だということです。

オンラインでも最初の印象が大事(写真はイメージ)=PIXTA

また、最初の印象は特に肝心です。人には「初頭効果」といわれる心理的な傾向がありますが、人は相手の第一印象に大きく影響を受け、その印象をベースに相手を判断する傾向が強いのです。雰囲気が暗い、話が聞き取りにくい、などのネガティブな印象を最初に持たれてしまうと、その印象を払拭するのは難しいということです。1対1でも複数でも相手にぱっと感じの良い表情を向け、明るくあいさつができるようにしておいたほうがいいでしょう。

ただし、大きな声でハイテンションに振る舞うだけではほとんどの場合嫌われます。相手や周囲のペースやテンションをよく見て、それに合わせる努力をすることです。そして、自分ばかりが話さず、人の話を聞くリズムも大切です。

デートや会食で「相手や誰か限られた人ばかりがしゃべっていた」という印象を持ったとしたら、それはいい印象でしょうか? 違いますよね。「自分も色々話せて楽しかった」と思ってもらう方が、相手との良い関係は築きやすくなります。それには、話しやすいタイミングを作ってあげる呼吸を意識してください。「あなたはどうですか?」と話を振るのもいいでしょう。また、聞き上手な人は「リアクション上手」ともいえます。

「コミュニケーション」というと「話し方」ばかりを気にする人が多いのですが、実際は「聞き方」こそ差がつくポイントです。自己アピールとともに、相手や周囲にも話を持っていくことができる人はコミュニケーションがうまい印象で、誰がみても「できる大人」。これはポイントが高いといえます。

「楽しかった」と思われるコミュニケーション

日頃、管理職研修やコミュニケーションのトレーニングなどをさせていただいてよく思うのは「相手の言葉に対してリアクションが薄い人が多い」ということです。すぐれた管理職は部下の言動や業務に対してのフィードバックのスキルが高いですが、一般的にはそれ以前の基本スキル「相手の言葉に対する反応」ができていない人がまだまだ多いのです。

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