同時に、相手のちょっとしたことが気になることが多くなった、という声も聞きました。特に婚活などでは、相手の男性の評価基準が厳しくなり、判断スピードが速くなったようです。以前ならそれほど気にならなかったことも、今では「選ばない」理由になり得る、そんな傾向が強まったといえます。これは恋愛シーンに限らず、ビジネスのシーンでも同じでしょう。あなたは「安心」を相手に感じさせることができる人でしょうか。判断材料になるのはちょっとした振る舞いや服装、心配りなどです。デートでの場面や服装などから例をあげてみます。
誘うときには慎重さがほしい
以前は仕事の初期の顔合わせでは「会食」が一般的で、お互いに一歩関係を進めたいときにも「食事」はよく使われるものでした。デートでも、食事、それも夜の飲食は関係性を進める有効な手段として使われてきました。以前なら、とりあえず食事から、と応じる人も多かったことでしょう。しかし、今では慎重に考える人がかなり増えたはずです。

「〇〇は絶対においしいから食べに行きましょう」「もう大丈夫。心配しすぎてもよくないよ」――。相手にこう言われて、逆に「こういう人とは絶対に一緒に行きたくない、と思ってしまった」というKさん。外出制限中のオンライン飲み会で知り合った男性から、制限が解除されたときに「ぜひ実際に会いましょう」と誘われたときに、まだもう少し状況を見てから外出したいと答えたところ、少々しつこく食い下がられたそうです。
「今は自分の健康も気になるし、自分に何かあったら当然周りにも迷惑がかかる。それを気にせずぐいぐい押してくるのを見て『あまり思慮のない人なんだな』と感じてしまって」
一方、同じ機会に知り合ったもう1人の男性がいて、「制限が解けたから、いちど会えたら」という連絡のあと「もし出かける気持ちになったら、こういうところを考えている」と様子を伺ってくれたそうです。
強引にではなく「一緒に行けたらいいな」という気持ちを示す姿勢を見せて、自分に考える余地を十分に残してくれたわけです。Kさんは、思いやりやその男性の慎重な配慮を感じ、自然に信頼感を抱いたとのこと。意外と早く初デートの機会となったそうです。
やっぱり清潔感が気になる
ニューノーマルのデートの装いは何か変わったでしょうか? 仕事帰りであれば、もちろんそのままスーツまたは少しくだけたジャケパンスタイルとなるでしょう。自分の仕事はもっと違う服装だ、Tシャツと短パンが普通だ、という方も、デートとなればジャケットとノーマル丈のパンツをおすすめします。
きちんと見える格好は相手に「一緒にいる時間を大事に思っている」という表現として欠かせないものです。

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