VW「Tロック」 ドイツ車の本流、心地よい高速走行

2020/8/16
フォルクスワーゲンの国内3車種目となるコンパクトSUV「Tロック」を試乗した(写真:郡大二郎、以下同)
フォルクスワーゲンの国内3車種目となるコンパクトSUV「Tロック」を試乗した(写真:郡大二郎、以下同)
webCG

フォルクスワーゲンのニューモデル「T-Roc(Tロック)」がいよいよ日本上陸。「ティグアン」「T-Cross(Tクロス)」に続く国内3車種目のコンパクトSUVは、果たしてどんな個性を備えているのだろうか。

リアウィンドウの傾斜に全力投球

Tロックは最新の懐かしいVWだ。現代的な機能や装備が盛り込まれつつ、VWの伝統的な乗り味を味わうことができる。遅ればせながらSUV攻勢を展開中の同社の最新モデルで、一見先に出たTクロスとそんなに変わらないようにも見えるが、サイズも違えば、動力性能も違う。価格も結構違う。国産車にも輸入車にもライバルが多数存在する400万円前後のSUVの中で存在感を示すことができるのか。街乗り中心で試乗した。

欧州では2017年に発売されたTロックが今ごろになって日本で導入された。海外でしばらく販売していたモデルを日本でも売り始めるという意味では「日産キックス」と同じパターンだ。各社さまざまな理由があるのだろうが、SUVの持ち玉がいくらあってもいいのは確か。あるのなら導入したほうがいい。

VWというのは“国民車”を意味する社名からもわかる通り、基本的に大真面目なブランドで、どちらかというとカッコつけが苦手だ。ジウジアーロの「ゴルフ」をはじめ端正なモデルは多いが、おっさんのカジュアルフライデーよろしくはりきってオシャレを試みたものの……というモデルも結構ある。その点、Tロックはカッコつけがうまくいっていると思う。特にリアスタイル。ガーニッシュなどでお茶を濁さず、水平なライン以外の要素を減らし、あとはリアウィンドウの角度に命をかけた感じだ。フロントマスクでは、左右ヘッドランプの下に独立したDリング状のデイタイムランニングライト(ターンシグナルにもなる)が配置されるのが面白い。遠くからでもTロックと識別可能だ。

デイタイムランニングライトはターンシグナルとしても機能。その下にはコーナリングランプ(フォグランプ)がレイアウトされる
Cピラーを前傾させることでボディー全体をクーペのように見せている
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