シャツやジャケットにひねりを加える、クールなレイヤード

黒のバングルとリングが響き合ってシックな印象に

飾らない白シャツはお仕事ルックの「お約束」的なツールです。ただ、いつも同じでマンネリ気味になることも。彩りの異なる、複数のアクセサリーを引き合わせれば、淡泊な白シャツの表情が深くなります。

黒とゴールドは互いを引き立て合う点で相性が抜群のコンビネーションです。ブラック単色のリングやバングルに、ゴールド主体のタイプを組み合わせて、ひじから先にクールな光輝をまといました。白シャツは無造作に袖をまくって、気負わないムードに整えて。黒が腕をキリッと引き締めて、シャープな印象が際立ちました。手持ちの白シャツを少しあでやかに見せたいときに役立つスタイリングです。

メッセージ入りアクセサリーを使うときは、シンプルな服に合わせて

ファッションに権利や倫理などの主張・メッセージを盛り込む表現が勢いづいています。文字が持つ直接的なアピール力を生かしたデザインは、アクセサリーの分野でも注目の新トレンドです。

プレーンな白シャツをまとった姿に、特別な雰囲気をまとわせているのは、アルファベットでメッセージをつづった、両腕のバングル。「SMILE HAPPY FUN」といった、ポジティブで明解な言葉がアクセサリーにパワーをもたらしています。主義や主張を言葉で示す「ステートメント(声明、発言)」は、Tシャツをはじめとするウエアでも盛り上がってきました。文字の部分以外はくりぬかれた状態のオープンバングルだから、素肌が透け見えて、涼やかなたたずまい。何本も重ねると、強さやきらびやかさも備わります。

ジャケットの袖先からブレスレットをのぞかせるのも小粋な工夫

無地のジャケットは、サマーシーズンでもお仕事ルックの基本アイテムです。かしこまって見えやすいジャケットですが、アクセサリーでスパイスを効かせると、ありきたりを抜け出せます。

どこかタキシードにも似た、端正なメンズテイストを帯びた黒ジャケットは、マニッシュなムードに寄りすぎないよう、胸元にネックレスを見せて、フェミニンにアレンジ。長短のネックレスを組み合わせて、Vゾーンにうまく収めました。男性的なジャケットにはきゃしゃなネックレスといった具合に、テイストをずらす合わせ方は全体のバランスを整えるのに効果的です。

ジュエリー使いに新発想 自在に「重ね付け」

「APM MONACO」はアリアンヌ・プレッテ氏が1982年に創業したファッションジュエリーブランド。2011年からはシルバーアクセサリーに力を入れていて、ホワイトストーンとパールを組み合わせたデザインに定評があります。左右のバランスが異なるアシンメトリーのイヤリングや、長さ・大きさの異なるジュエリーを自在に重ね付けする提案が支持を得ています。

服とアクセサリーは、別々に考えがちですが、最初から両方をワンセットで考えれば、コーディネートのまとまりがよくなります。薄着になる夏のおしゃれは、アクセサリーの重ね付けで見栄えを補うとグッドバランスに。服選びに悩みがちな暑い日も、手軽にサマールックを格上げできる「時短コーデ」の裏技です。

(画像協力)
エーピーエム モナコ
https://www.apm.mc/jp/
宮田理江
ファッションジャーナリスト、ファッションディレクター。多彩なメディアでランウェイリポートからトレンド情報、スタイリング指南などを発信。バイヤー、プレスなど業界経験を生かした、「買う側・着る側の気持ち」に目配りした解説が好評。自らのテレビ通販ブランドもプロデュース。セミナーやイベント出演も多い。 著書に「おしゃれの近道」「もっとおしゃれの近道」(ともに、学研パブリッシング)がある。