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アマビエ様ラベルの「特別純米酒」(720ミリリットル税別1400円・出羽桜酒造)

新型コロナの影響で日本酒業界も困難な状況が続くが、出羽桜酒造(山形県天童市)では「エールSAKEプロジェクト」を立ち上げた。その第2弾が6月3日から発売しているアマビエ様ラベルの「特別純米酒」(720ミリリットル・税別1400円・出羽桜酒造)だ。

かわいらしくインパクトのあるラベルの絵は、雑誌「Discover Japan」の表紙を飾ったこともある山形県出身の画家、佐藤真生氏の作品。同社併設の出羽桜美術館で佐藤氏の作品を所蔵している縁から、今回特別にラベルに使わせてもらうことになったという。地元、天童市で織田信長公を奉っている建勲(たけいさお)神社で実際に祈祷(きとう)を受けた酒を出荷しているので、飲んだ後は玄関などにボトルを飾っておけばご利益があるかもしれない。

社長の仲野益美氏は、「疫病退散、そして全世界のコロナ終息を願う祈願酒として発売しました。全国から非常に多くの反響をいただいているところで、予定の出荷量を大きく超えるご注文をちょうだいし、追加で製品化しているところです。香港・台湾・韓国にも輸出されることが決まりました」と説明する。

「白龍アマビエ純米大吟醸」。この画像を蔵の公式Instagramに投稿したところ、過去最高のいいね!が付いたという

一方、福井県の吉田酒造では4月末から「疫病退散 白龍アマビエ純米大吟醸」(720ミリリットル・税別1900円、300ミリリットル・税別800円)を販売。アマビエ様のカラフルなウロコが美しいラベルだ。瓶からはがしやすい和紙でできているので、酒を飲み終わった後にラベルをお守りとして身につけたり、飾ったりしておける点が喜ばれている。ちなみに地元、福井の越前和紙を使用している。

吉田酒造営業部部長の吉田祥子さんは、「日ごろから仲良くさせていただいている徳島県の本家松浦酒造場様よりアマビエ様のイラストをいただき、使わせていただきました。蔵の公式Instagramでアマビエ様ラベルのボトルを持った画像を投稿したところ、いいね!を500近くいただき、これまでで一番見られている写真となりました」と反響ぶりを話す。

愛らしいアマビエ様のラベルのおかげで、普段はあまり日本酒を買わない客も「ジャケ買い」で購入し、さまざまなメディアからも取り上げられ話題になっている。家族や友人へのプレゼント目的で数本まとめて購入する客がとても多いという。「アマビエ様効果で売り上げが伸びているので、私どもにとっては本当に神様です」と吉田さん。

様々なアマビエ商品を取材してみるとその表現法はいろいろで、見比べるだけでも楽しく、明るくかわいらしいものが多かった。出羽桜酒造の仲野氏は「朝の来ない夜はなく、雲の上はいつも晴れ。ともに頑張っていきましょう」と力強く世の中に呼びかけていたが、どの商品にも「新型コロナの苦境に合っても前を向いて進もう!心を一つにして、みんなで乗り越えよう!」という元気なメッセージが込められていた。

(フードライター 古滝直実)


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