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40歳を過ぎると、不安を抱え込みがちになるという。 写真はイメージ =PIXTA

40歳を過ぎると、不安を抱え込みがちになるという。 写真はイメージ =PIXTA

内閣府が発表した「国民生活に関する世論調査」によると、「日常生活での悩みや不安を感じている」人の割合は50代が7割近くで最も多くなっています。つまり50歳を超えてくると、モヤモヤとした不安を抱える人が増えることを示唆しています。これらの不安をむやみに持ち続けても、ストレスがたまるばかりです。今回は、いかに不安と向き合うべきかを探ってみたいと思います。

「人生は後半戦だが、会社員は終盤戦」というギャップ

40歳を過ぎると、体力の衰え、記憶力の減退などをきっかけに人生の後半戦を意識する人が増え始めます。同時に、勤め先では「45歳以上の社員を対象に早期希望退職者募集」などのニュースを目にすることが増えるため、会社員としては終盤戦を、そしてやがてやってくる「定年」も意識し始めることになります。40歳までなら同僚と業績や評価で差がついても、「まだまだ巻き返せる」という気持ちを持てていたものが、逆転して出世する夢も徐々に薄まってくる時期です。

人生はまだ折り返し地点あたりなのに、これまでプライベートを投げうって打ち込んできた仕事人としては終盤戦を迎えるというギャップは、精神的にバランスがとりづらい現実として迫ってきます。このモヤモヤとした不安が徐々に大きくなっていくと、精神的ストレスも増大。メンタル的に厳しい状態に直面してしまうということもあります。

若いうちは自分に「無限の可能性」を感じていた人も、年齢が上がるとともに、いつの間にか「選択肢が減ってしまった」と心理的に追い込まれやすくなります。大企業から子会社や取引先に出向・転籍することで、自分なりの活躍機会を生み出し、ポジティブに働ける人はいますが、むしろその逆に、「自分は左遷された」と落ち込んでしまう人が多いのもやっかいなところかもしれません。

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