この時期に頼りになるTシャツですが、当たり前すぎるがゆえに失敗しやすいアイテムでもあるのです。無数の選択肢がある中で、大人が常備しておくべきは無地の白と黒。一度体験してしまうとリピート確定の着心地と上品な見た目を兼備した究極の一枚をここに!
結局、良質なモノトーンが正解なんです
プリントTシャツやデザインが効いたTシャツも楽しいものですが、やっぱり基本となるのは無地のシンプルな1枚。それらは、快適な着心地はもちろんですが、パッと見にも上質さが伝わる極上素材であることが重要です。機能性を求めるなら化繊のTシャツですが、やはり天然素材が持つ落ち着いた表情には敵いません。しかも着こなしを制限しないモノトーンを選ぶことは鉄則です。
そもそも、半世紀以上前までは下着であったTシャツは、人前で着る服ではありませんでした。身体のラインが透けて見えてしまうと、途端に下品に見えるのはそのためです。ゆえに、ある程度の厚みがある生地で、ハリコシがあることも外せないポイント。首回りや袖口のヨレやヘタレを回避することもできます。
そんな視点でピックアップした、LEON.jpお墨付きの5枚をこちらにご紹介します。ブランドや価格帯を絞ることなく、どれも本当に着心地が良くて上品に見える究極の無地Tシャツ。暑い夏を快適かつスマートに乗り切るために、まずは入手しておきたい逸品揃いですよ。
◆ その1 フェデリ
上品に見える大人のビッグシルエットTの代表格
イタリアの老舗ニットブランドとして知られる「フェデリ」ですが、実はカットソーも得意とするところ。こちらは世界三大綿のひとつで、希少なアメリカ産スーピマコットンを採用。吸湿性が高くしなやかな風合いと、絹のような美しい光沢感が魅力。その原綿から仕入れ、1960年代の編み機でゆっくりと紡績することで自然な伸縮性のある生地に仕上げています。トレンドのビッグシルエットでありながらも、首元の開きを抑えて清潔感のある見た目に。ほとんど透け感がないこともポイント。
◆ その2 カシュアリー
ホームウェアから逆転の発想で導き出したTシャツ
カシミヤのように柔らかく滑らかで、吸水速乾性にも優れたホームウェアを作り続けている「カシウエア」から派生したのが「カシュアリー」。こちらのTシャツの素材には、光沢感があって滑らかなスビンコットンを使用。素材調達から縫製にいたるまで、メイド・イン・ジャパンを基本にしています。リラックスタイムの部屋着としても、外出時のインナーやアウターとしても使えて、心地よく過ごすことができます。裾と袖の折り返しを広く取ることで、下着っぽく見えないこともポイント。