『それって!?実際どうなの課』 ウマい話に体当たり

『それって!?実際どうなの課』 生瀬勝久(写真上、中央)と博多華丸(同左から2人目)・大吉(同左から4人目)は、ローカル特番のときからのメンバー。レギュラー化に当たり、大島美幸(同右端)と森川葵(同左端)が加わった(日本テレビ系、水曜午後11時59分~)

高額バイトの実情や格安の中古車・バイクの実用性といった世の中の“気になること”の実態を体を張って検証する『それって!?実際どうなの課』(日本テレビ系、水曜午後11時59分~)。2019年4月の番組開始から1年以上が経過した。

制作は中京テレビ。名古屋ローカルで特番を放送後、全国ネットでレギュラー化した。企画兼プロデューサーの簑羽慶氏は「本当に稼げるか分からないのに、SNSなどでも“ウマイ話”がそこら中に落ちていて、実際はどうなんだろうと思った」ことが番組誕生のきっかけになったと話す。「昔から“幸せになれる”とうたうペンダントとかあるじゃないですか。絶対に自分じゃ買わないけど、でも気にはなりますよね(笑)。怪しくてちょっと怖かったり、無駄だから自分では手を出さないことを何も恐れずにやってみたら、みんな結果に興味を持つのでは、というところから企画が立ち上がりました」(簑羽氏、以下同)

松ぼっくりや海岸に落ちているガラス片など、タダで拾ったものを売ったらいくらになるかを試すおばたのお兄さんのコーナーや、“貧乏女優”の緑川静香が不用品をスマホ1台で売りまくる企画は、初回から続いている。そのほか、アキラ100%が学歴不問で高収入な仕事に挑む企画などが育ってきた。

こだわっているのは最初に出演者を決めないこと。「必ずテーマと企画を優先します。そして手間暇を惜しまずにリアルな結果を出す。このコンセプトがあるので、1週間とか1カ月でもスケジュールをきちんと確保してくれる人に全力でぶつかってもらう」

育ってきた主な企画シリーズではタイムマシーン3号の関太が、1円玉ドミノや積勝負の過酷な仕事にガチンコで挑戦

MCの生瀬勝久をはじめ、レギュラーの博多華丸・大吉、大島美幸は経験豊富な大人たち。そんな彼らを驚かせられるかが、1つの物差しになっているという。そんな中、レギュラーの1人である女優の森川葵の存在が番組の追い風になった。「最初は若い彼女に、職人や達人のすごさを見せようという狙いで、弟子入りするロケ企画を始めたんです。そうしたら圧倒的なスピードで何でもできちゃって(笑)。ゴム銃の達人の回など、60歳過ぎの方に囲まれてずーっとしゃべってるんですよ(笑)。現場に溶け込んで、すごく集中してやってくれる。ツイッターのトレンドワードの上位を占めたりして、番組を知ってもらうきっかけになりました」

視聴率は深夜ながら6%を超えることもあり、今では同時間帯で1位の常連になった。「僕らはローカル局なんで、企画に時間をかけてより特徴を出していきたいと思っているんです。『週刊少年ジャンプ』みたいな、ワクワクする作品の集合体にしていきたいです」

(日経エンタテインメント!7月号の記事を再構成 文/内藤悦子)

[日経MJ2020年7月17日付]

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