大泉洋、男優初1位 「今までと違う僕の一面出せた」大泉洋インタビュー(上)

日経エンタテインメント!

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2020年版タレントパワーランキングで男優部門の1位に輝いたのは、大泉洋だった。「認知度」は87.5%と90%近く、「見たい・知りたい」の指標となる「関心度」は、77.2%。2つを掛け合わせた「タレントパワー」は41.8ポイントとなり、男女を合わせた総合では8位にランクしている。この1年を振り返り、これから目指す俳優像について語ってくれた。上下の2回に分けてインタビューをお届けする。

1973年4月3日生まれ、北海道出身。96年にTEAM NACS結成。以降、映画、ドラマ、舞台などで活躍。NHK総合『SONGS』では番組の顔を務める。『探偵はBARにいる』シリーズ、『駆込み女と駆出し男』などで日本アカデミー賞優秀主演男優賞を受賞(写真:藤本和史)

現在47歳の大泉は、1996年、地元・北海道の大学で出会った仲間5人で演劇ユニット「TEAM NACS」を結成。同年から北海道テレビのバラエティ番組『水曜どうでしょう』に出演して人気を博し、90年代末には、北海道では知らない者がいないほどの高い人気を得ていた。

そして30代、2000年代半ばに本格的に東京進出。『救命病棟24時』(05年)や『ハケンの品格』(07年)といった人気ドラマで“全国区”となり、09年には『赤鼻のセンセイ』でゴールデンプライム(19~23時)の民放連続ドラマに初主演を果たした。その後、NHK連続テレビ小説『まれ』(15年)や大河ドラマ『真田丸』(16年)などで幅広い層のファンを獲得。近年はタレントパワーランキング男優部門の上位常連で、嵐のメンバーや阿部寛らとトップ争いを繰り広げていたが、20年2月度調査で1位に輝いた。

「いやあ、ちょっと信じられないくらいに大変、光栄でございますね。タレントパワーランキング、毎回、楽しみにしてるんですよ。僕は日経エンタ!チルドレンですから(笑)。それにね、僕のファンがやたらと教えてくれるんですよ。『大泉さん、今年は何位でした!』って。あれ? 間違っていたらごめんなさい。去年だったかな、僕が、嵐のメンバーの間に入っちゃったことがあったでしょう? あのランキングを見て、僕のファンがえらい喜んでたんですよ。『大泉さん、嵐の間に入っちゃってる!』『大泉さんが嵐に見える!』とか言って(笑)。こりゃ嵐のファンの方々怒るな、と思いきや、案外みなさん笑ってくれたみたいでねぇ(笑)。あれは不思議なランキングだったなぁ。

最近は上位常連? 本当ですかぁ? たまに落ちること、ありません?(笑)。まあでも、本当にありがたいですよ。日経エンタ!って、どっかカルトというか、どこかひとクセあると言うか(笑)。メジャーなのにサブカルな一面も持ってて。でも、それがいいんだよなぁ。そういうエッジの効いた雑誌の調査で1位になれたっていうのは、とてもうれしいですねぇ(笑)」

プレッシャー大きかった『ノーサイド・ゲーム』

19年の活動を振り返ると、重度の障がいを持つ主人公・鹿野靖明を演じた映画『こんな夜更けにバナナかよ 愛しき実話』が年始の興行収入ランキングで4位に入り、最終興収11.4億円のヒットを記録。1月にはCREATIVE OFFICE CUE(大泉の所属事務所)が企画・製作に名を連ねる北海道を舞台にした主演映画『そらのレストラン』も公開され、両作のプロモーションのため、多数のバラエティ番組に露出した。

3月には、本広克行(『踊る大捜査線』シリーズ)が総監督を務めた北海道テレビ開局50周年記念連続ドラマ『チャンネルはそのまま!』がオンエア。農業に挑むNPO法人代表・蒲原正義役を好演して、地元のファンを喜ばせた。

そして7月からは、『半沢直樹』『下町ロケット』などを生んだTBS日曜劇場の話題作『ノーサイド・ゲーム』に主演。左遷され、低迷するラグビーチームのゼネラルマネージャーとなった君嶋隼人役を熱演し、同期で2位となる平均視聴率12.0%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)を記録した。本作での大泉の演技に対し、ネットには「気迫のある演技に引き込まれた」「こんなにうまい役者だとは知らなかった」といった声があふれ、コンフィデンスアワード・ドラマ賞の主演男優賞に輝いた。

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