コロナで売れる家庭向けPC 断捨離で廃棄も3割増大河原克行のデータで見るファクト

快適テレビ会議で平均単価が1万円弱アップ

売れ筋にもいくつか変化がみられる。一つはノートPCの売れ行きが好調なこと。BCNによるとノートPCの販売台数は、4月が前年同月比46.4%増、5月が51.1%増、6月が23.5%増という高い伸びをみせている。デスクトップPCが前年割れで推移しているのとは対照的だ。

在宅勤務では場所を取らないノートPCを選択する傾向が強い。テレビ会議中に、家庭内の音が入らないよう子供や家族のいる場所から離れて作業するのにも、持ち運びしやすいノートPCは適している。今後、在宅以外でのリモートワークが増加することを見越して、ノートPCを購入するケースもあるようだ。

もう一つの変化は平均単価が上昇していることだ。20年3月まではおおむね10万円台だった平均単価(税別)は、4月は11万200円、5月は11万3600円、6月は11万2300円と11万円台にのった。Windows 7のサポート終了需要があった20年1月の平均単価は10万3900円だったので、1万円近く上昇していることになる。

量販店の担当者は「4月までは特別定額給付金の10万円以内で購入したいという声も多かったが、最近はテレビ会議が快適にできる一定以上のスペックを持ったノートPCを選ぶ購入者が増えている」と証言する。このことは今後の家庭向けPCの製品企画において、カメラやマイク、スピーカーといったテレワーク向けの機能強化が不可欠であることを示している。PCメーカー各社の家庭向けPCのモノづくりに少なからず影響を与えそうだ。

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