安野モヨコさん「女性の幸せ、モデルケースを捨てて」『ハッピー・マニア』『働きマン』のマンガ家からのメッセージ

日経ウーマン

安野モヨコさんの代表作

<1995年~>

『ハッピー・マニア』祥伝社/全11巻

(C)Moyoco Anno/Cork

好きになったら一直線。自分の幸せを求めて精力的・能動的に男性を追い求める20代の重田加代子の言動は、世の中に衝撃を与えた。今までの少女マンガの常識を覆したといっていい作品。

<2001年~>

『さくらん』講談社/全1巻

(C)Moyoco Anno/Cork

江戸・吉原遊郭で異彩を放つ美貌の遊女、きよ葉。誰にも頼らず自分を信じて吉原一の売れっ子花魁(おいらん)・日暮になる。ひとりの青年と恋に落ちるが…。土屋アンナ主演、蜷川実花監督で映画化。

<2003年~>

『シュガシュガルーン新装版』講談社/全4巻

(C)Moyoco Anno/Cork

『なかよし』で連載したファンタジー作品。魔界のクイーンを決めるため、魔女のショコラとバニラが、恋するハートを辿って勝負を繰り広げる。第29回講談社漫画賞児童部門受賞。

<2004年~>

『働きマン』講談社/既刊4巻

(C)Moyoco Anno/Cork

松方弘子(29歳)は、プライベートを犠牲にしても仕事に没頭する週刊JIDAIの編集者。彼女を中心に、「働くとは何か」と悩みながら仕事や人生と向き合う編集部員などの姿を丁寧に描く。

<2007年~>

『オチビサン』朝日新聞出版/既刊9巻

(C)Moyoco Anno/Cork

「疲れている人でも読めるような優しいマンガを生み出したい」と誕生した作品。安野さんが体調を崩し休養を取った期間も、唯一描き続けた作品でもある。

<2013年~>

『鼻下長紳士回顧録』祥伝社/上下巻

(C)Moyoco Anno/Cork

20世紀初頭、フランス・パリの娼館を舞台に、主人公コレットや情夫レオン、客たちの愛と欲望に彩られた人間模様を描く。担当した佐渡島庸平さんが安野さんを天才だと改めて思った復帰作。

<2019年~>

『後ハッピーマニア』祥伝社/7話まで連載中


『ハッピー・マニア』でタカハシと結婚した16年後、45歳の重田がカムバック。夫から離婚を切り出された彼女がどう生きるかが見どころ。『フィール・ヤング』で第7話まで連載中。「コミックシーモア」でも先行配信中。

安野モヨコさん
1971年東京都生まれ。漫画家。『ハッピー・マニア』(祥伝社)や『働きマン』(講談社)、エッセイ『美人画報』(講談社)など代表作多数。『フィール・ヤング』(祥伝社)で『後ハッピーマニア』連載中。8月6日に『後ハッピーマニア』第1巻が発売予定。500点に及ぶ原画を中心に展示する「安野モヨコ展ANNORMAL」が、9月22日まで東京・世田谷文学館で開催中(事前予約制)。https://annormal.annomoyoco.com

(構成・文 高島三幸、写真 スタジオキャスパー)

[日経ウーマン 2020年6月号の記事を再構成]

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