――大企業からの支援も期待しましたが、冷たくあしらわれます。

「日本は、新しい仕組みができて、要らない部分が出てきたときにスクラップしようというのが会社でも行政でもしにくい。スクラップができないからビルドができない。インターネットは、日本の難しいところを突いた技術だ。ちゃんとした国で、ちゃんとした仕組みがあるから余計に壊せない。雇用慣行もそうです。新しい技術で仕組みを変えていくというとき、マイナスの人たちがいっぱいいる場合、実現するのがとても大変になります」

――それでも信念をあきらめず貫き通しました。

「しつこいんじゃないですかね。許せないと思うと本当に許せなく思ってしまう。僕にとっては、やっていることが大きいから、その面白さがある。そこまでネットの世界を信じられれば、誰でも続けられると思う。本当はみんなにチャンスがあった世界」

明らかに大きな世界が見えてくる

――起業のハードルが下がって、若手起業家にもチャンスが広がってきています。

「インターネットというのは、それなりに成功を収めるチャンスがいっぱいある世界。起業するというのは、今の若い人にとっては面白いのかもしれない。それは別に否定しません。これだけの巨大な技術革新で、次に何が起こるのかというところを考えたら面白いと思うね」

「例えば、人工知能(AI)も、理屈は僕が学生の頃から変わらない。ある統計データがあって、それをもとに推測する。通信が速くなってリアルタイムで情報が入って、プロセッサーが良くなり処理が速くなる。そうなるとAIが狭い世界ではなく、ビジネスや社会全体で使えるようになる。明らかに大きな世界が見えてくる時に、そういう技術を追求して起業するのは面白いと思いますね」

「ちょっとしたお金もうけもいいけど、インターネットというのは20世紀最後の大きな技術革新だということを理解してもらいたいです。ビジネスとしての大きさがある。一方で、ネットには面白さと怖さがある。それはセキュリティーにしても、何にしても。そういうなかで見る癖をつけると、ネットというものが世界をどう変えるのか、少しは見えてくるかもしれないと思います」

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