検索朝刊・夕刊LIVEMyニュース日経会社情報人事ウオッチ
NIKKEI Prime

朝夕刊や電子版ではお伝えしきれない情報をお届けします。今後も様々な切り口でサービスを開始予定です。

検索朝刊・夕刊LIVEMyニュース日経会社情報人事ウオッチ
NIKKEI Prime

朝夕刊や電子版ではお伝えしきれない情報をお届けします。今後も様々な切り口でサービスを開始予定です。

検索朝刊・夕刊LIVEMyニュース日経会社情報人事ウオッチ
NIKKEI Prime

朝夕刊や電子版ではお伝えしきれない情報をお届けします。今後も様々な切り口でサービスを開始予定です。

NIKKEI Primeについて

朝夕刊や電子版ではお伝えしきれない情報をお届けします。今後も様々な切り口でサービスを開始予定です。

/

コロナで急増、キャッシュレス決済 使いすぎどう防ぐ

コロナの先の家計シナリオ ファイナンシャルプランナー 浅田里花

詳しくはこちら

NIKKEI STYLE

新型コロナウイルスへの感染予防の観点から、現金を触らずに済むキャッシュレス決済を利用し始めた人も多いでしょう。ファイナンシャルプランナーの浅田里花さんは、キャッシュレスの使いすぎを防ぐためには「家計簿アプリと連携させて支出を把握する」と提案。アプリの不正利用を防ぐための注意点も指摘します。

◇ ◇ ◇

7月に入って東京都の1日当たりのコロナ感染者数が過去最多を更新するなど、まだまだコロナ終息までの道のりは遠そうです。各自ができるコロナ対策を続けるしかありません。家計管理では現金をなるべく触らない、つまりキャッシュレス決済の比重を高めることが挙げられますが、キャッシュレスに伴う家計管理の注意点もあります。

ポイント還元終了後も8割が利用を希望

自粛要請による「ステイホーム」の期間中、「財布の中の現金が減らない」と感じた人は結構多いのではないでしょうか。私もその一人です。それまでは日常の支出はほとんど現金だったので、財布の残高でその日、何にいくら使ったかを管理できました。しかし、ATMから引き出したのがいつだったのか記憶が曖昧になるほど、現金が減りません。

外出の機会が減ったこともありますが、コロナ感染予防のため、なるべく現金を触らずに済むよう、また銀行のATMの順番待ちで密になるのを避けられるよう、キャッシュレスを多用していることが大きな要因です。主なキャッシュレスの手段にはクレジットカード、電子マネー、デビットカード、QRコードがありますが、私の場合は慣れているクレカか電子マネーを使っています。

消費税率引き上げに伴う政府のポイント還元策は6月30日で終わり、この6月にキャッシュレス推進協議会が公表した調査では、どの地域、どの年代でも、特に消費増税後の19年11月からキャッシュレスの割合が増えているようです。ポイント還元される店での利用が増えたとのデータもありますが、恐らくコロナ感染予防で現金を使いたくない人も大勢いるのでしょう。この調査では、ポイント還元事業が終わった後もキャッシュレスを利用したいと回答した人が、どの年代でも8割前後にのぼっています。

何にいくら使ったか 家計管理の王道

現金決済がメインだった家庭は、キャッシュレスが増えることで家計管理にも工夫が必要になります。何といっても「使いすぎ」に気をつけることが大切です。不思議なもので、同じ1万円の買い物でも、財布から1万円を出して支払った場合とキャッシュレスで支払った場合とでは、感じる「痛み」が違います。実際に減っていく現金を目の当たりにすると、少し節約しようという気にもなりますが、キャッシュレスではそれも感じにくくなります。少しのムダ遣いが積み重なり、貯蓄のできない家計になるおそれがあります。

使いすぎを防ぐには、予算を決めてそれを守るしかありません。現金の場合、支出項目ごとに予算を封筒やジッパー付き保存袋などに分け、管理しているケースも多いと思います。目に見える現金だからこそ残高も把握しやすく、管理は簡単といえます。

しかし、キャッシュレスの場合は目には見えないので、いくら使ったかわかりにくくなります。あらかじめ金額をチャージして使うタイプの電子マネーやQRコード決済であれば、予算の範囲でチャージして使うことはできるでしょうが、使いたい店がその決済手段に対応しているとは限りません。

また、電子マネーのチャージの上限額はそれほど高くないため、使い方によってはこまめにチャージする必要があり、面倒に感じる人もいるでしょう。そういう人は残高が設定金額を下回ったら自動的にクレカからチャージする「オートチャージ」の機能も利用できますが、便利ではあるものの、家計管理の面ではお薦めできません。

結論として、何にいくら使ったかを「家計簿」に記録し、収支を管理するのがやはり家計管理の王道です。どんな項目に使いすぎているのか知ろうにも、元となるデータがなければ見つけられません。まずは次の給料日から、家計収支のデータ集めを始めましょう。

「挫折」の経験、家計簿アプリで克服

毎年のように紙の家計簿に挑戦し、挫折した経験のある人は多いようです。忙しさで毎日つけられず、数日つけないと集計が大変になり、やめたくなります。頑張って家計簿をつけても項目ごとの集計にまで手が回らず、家計の見直しに生かせないケースも少なくありません。キャッシュレスが増えた今こそ、「家計簿アプリ」を活用してみましょう。

キャッシュレスの支出管理には、金融機関やクレカ、電子マネーなどを登録することで、給料の入金や使った支出項目のデータが自動的に記録され、手間を掛けずに家計簿が作成できるアプリがお薦めです。現金での支出もレシート読み取り機能のあるアプリであれば、スマホでレシートを撮影することで入力できます。預貯金や金融商品など資産管理の機能が充実しているアプリもあります。

家計簿アプリの存在は知っているけれど、金融機関やクレジットカードと連携させるのはセキュリティーが気になるという人も少なくないでしょう。アプリそのもののセキュリティーについては、ログイン情報を登録して金融機関の残高やクレカの明細の確認を許すわけですから、支出内容や金融機関口座などの個人情報の流出が100%起こらないとは言い切れません。

しかし、送金など資金を動かすのに必要なパスワードまで登録が求められるわけではないので、不正送金の被害に遭うリスクは低いようです。家計簿アプリを選ぶ際は、アプリごとのセキュリティー対策をよく確認しておくことです。心配なら、家計管理に最低限必要な金融機関やクレカとの連携にとどめ、資産管理は切り離して使うといいでしょう。

家計簿アプリはパソコンにも対応するものもありますが、スマートフォンで利用する人が多いと思います。不正アクセスを防ぐセキュリティー対策としてはパソコン同様、ウイルス対策ソフトが欠かせません。また、面倒でも、家計簿アプリを使い終わったら自動でログアウトするよう設定しておきましょう。

浅田里花
ファイナンシャルプランナー。株式会社生活設計塾クルー取締役、東洋大学社会学部非常勤講師。大手証券会社、FP会社に勤務後、1993年に独立。現在はFPサービスを行う生活設計塾クルーのメンバーとして、コンサルティング業務のほか、執筆・講演活動を行う。著書に『災害時絶対に知っておくべき「お金」と「保険」の知識』(共著 ダイヤモンド社)など。

緊急事態宣言が解除され、「ニューノーマル」「新常態」とも呼ばれる新しい生活様式が広がりつつあります。コロナで一変した家計の収入や支出、それに伴うお金のやりくりをどうすればよいかも喫緊の課題です。連載「コロナの先の家計シナリオ」は専門家がコロナ後のお金にまつわる動向を先読みし、ヒントを与えます。

春割ですべての記事が読み放題
有料会員が2カ月無料

有料会員限定
キーワード登録であなたの
重要なニュースを
ハイライト
登録したキーワードに該当する記事が紙面ビューアー上で赤い線に囲まれて表示されている画面例
日経電子版 紙面ビューアー
詳しくはこちら

ワークスタイルや暮らし・家計管理に役立つノウハウなどをまとめています。
※ NIKKEI STYLE は2023年にリニューアルしました。これまでに公開したコンテンツのほとんどは日経電子版などで引き続きご覧いただけます。

セレクション

トレンドウオッチ

新着

注目

ビジネス

ライフスタイル

新着

注目

ビジネス

ライフスタイル

新着

注目

ビジネス

ライフスタイル

フォローする
有料会員の方のみご利用になれます。気になる連載・コラム・キーワードをフォローすると、「Myニュース」でまとめよみができます。
春割で無料体験するログイン
記事を保存する
有料会員の方のみご利用になれます。保存した記事はスマホやタブレットでもご覧いただけます。
春割で無料体験するログイン
Think! の投稿を読む
記事と併せて、エキスパート(専門家)のひとこと解説や分析を読むことができます。会員の方のみご利用になれます。
春割で無料体験するログイン
図表を保存する
有料会員の方のみご利用になれます。保存した図表はスマホやタブレットでもご覧いただけます。
春割で無料体験するログイン

権限不足のため、フォローできません

ニュースレターを登録すると続きが読めます(無料)

ご登録いただいたメールアドレス宛てにニュースレターの配信と日経電子版のキャンペーン情報などをお送りします(登録後の配信解除も可能です)。これらメール配信の目的に限りメールアドレスを利用します。日経IDなどその他のサービスに自動で登録されることはありません。

ご登録ありがとうございました。

入力いただいたメールアドレスにメールを送付しました。メールのリンクをクリックすると記事全文をお読みいただけます。

登録できませんでした。

エラーが発生し、登録できませんでした。

登録できませんでした。

ニュースレターの登録に失敗しました。ご覧頂いている記事は、対象外になっています。

登録済みです。

入力いただきましたメールアドレスは既に登録済みとなっております。ニュースレターの配信をお待ち下さい。

_

_

_