コロナで急増、キャッシュレス決済 使いすぎどう防ぐコロナの先の家計シナリオ ファイナンシャルプランナー 浅田里花

2020/7/13

結論として、何にいくら使ったかを「家計簿」に記録し、収支を管理するのがやはり家計管理の王道です。どんな項目に使いすぎているのか知ろうにも、元となるデータがなければ見つけられません。まずは次の給料日から、家計収支のデータ集めを始めましょう。

「挫折」の経験、家計簿アプリで克服

毎年のように紙の家計簿に挑戦し、挫折した経験のある人は多いようです。忙しさで毎日つけられず、数日つけないと集計が大変になり、やめたくなります。頑張って家計簿をつけても項目ごとの集計にまで手が回らず、家計の見直しに生かせないケースも少なくありません。キャッシュレスが増えた今こそ、「家計簿アプリ」を活用してみましょう。

キャッシュレスの支出管理には、金融機関やクレカ、電子マネーなどを登録することで、給料の入金や使った支出項目のデータが自動的に記録され、手間を掛けずに家計簿が作成できるアプリがお薦めです。現金での支出もレシート読み取り機能のあるアプリであれば、スマホでレシートを撮影することで入力できます。預貯金や金融商品など資産管理の機能が充実しているアプリもあります。

家計簿アプリの存在は知っているけれど、金融機関やクレジットカードと連携させるのはセキュリティーが気になるという人も少なくないでしょう。アプリそのもののセキュリティーについては、ログイン情報を登録して金融機関の残高やクレカの明細の確認を許すわけですから、支出内容や金融機関口座などの個人情報の流出が100%起こらないとは言い切れません。

しかし、送金など資金を動かすのに必要なパスワードまで登録が求められるわけではないので、不正送金の被害に遭うリスクは低いようです。家計簿アプリを選ぶ際は、アプリごとのセキュリティー対策をよく確認しておくことです。心配なら、家計管理に最低限必要な金融機関やクレカとの連携にとどめ、資産管理は切り離して使うといいでしょう。

家計簿アプリはパソコンにも対応するものもありますが、スマートフォンで利用する人が多いと思います。不正アクセスを防ぐセキュリティー対策としてはパソコン同様、ウイルス対策ソフトが欠かせません。また、面倒でも、家計簿アプリを使い終わったら自動でログアウトするよう設定しておきましょう。

浅田里花
ファイナンシャルプランナー。株式会社生活設計塾クルー取締役、東洋大学社会学部非常勤講師。大手証券会社、FP会社に勤務後、1993年に独立。現在はFPサービスを行う生活設計塾クルーのメンバーとして、コンサルティング業務のほか、執筆・講演活動を行う。著書に『災害時絶対に知っておくべき「お金」と「保険」の知識』(共著 ダイヤモンド社)など。

緊急事態宣言が解除され、「ニューノーマル」「新常態」とも呼ばれる新しい生活様式が広がりつつあります。コロナで一変した家計の収入や支出、それに伴うお金のやりくりをどうすればよいかも喫緊の課題です。連載「コロナの先の家計シナリオ」は専門家がコロナ後のお金にまつわる動向を先読みし、ヒントを与えます。

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