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1万円台でも高機能 完全ワイヤレスイヤホン4選

「年の差30」最新AV探訪

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NIKKEI STYLE

在宅ワーク推奨によるビデオ会議の普及や、マスク着用時にケーブルとマスクのひもが絡まない、というメリットから、東京・秋葉原などに店舗を構えるヘッドホン・イヤホンの専門店「e☆イヤホン」で、完全ワイヤレスイヤホンの売り上げが昨年比50パーセント増と伸びているという。最近では、価格の手ごろさと高性能を併せ持った1万円台の完全ワイヤレスイヤホンが増えている。平成生まれのライターと昭和世代のオーディオビジュアル評論家が最新の4機種をレビューする。

コロナ禍で完全ワイヤレスイヤホンの需要増

小沼(28歳のライター) 今回は1万円台で買える完全ワイヤレス4機種を聴き比べます。ヘッドホン・イヤホンの専門店「e☆イヤホン」秋葉原店で、完全ワイヤレスイヤホンなどの新品製品を取り扱うフロア長を務める東谷圭人さんにお薦めをうかがいました。

小原(55歳のオーディオビジュアル評論家) この価格帯だと、以前紹介したNoble Audio「FALCON」が人気です(記事「完全無線イヤホンNoble対オーテク 1万円台でも高音質」参照)。オーディオファンが一目置くNoble Audioが1万円台の完全ワイヤレスイヤホンを発売したことで、その後、この価格帯がさらに盛り上がっていますね。

東谷圭人さん はい。「FALCON」はe☆イヤホンの2019年の年間売上金額ランキングの完全ワイヤレスイヤホン部門で5位と非常に売れていて、流れを作った印象があります。

小沼 新型コロナウイルスの影響で、完全ワイヤレスイヤホン市場に変化はありましたか。

東谷 テレワークやウェブ会議中に使用できるイヤホンとして完全ワイヤレスや片耳のヘッドセットを購入する方が増えました。2月から5月の売り上げで昨年と比較すると、完全ワイヤレスイヤホンは3割増、片耳ヘッドセットは4割増です。

小原 なるほど。僕が完全ワイヤレスのありがたみを感じたのは、マスクをしたとき。マスクを外そうとすると、有線のイヤホンのようにひもが絡まることがない。コロナ禍で、完全ワイヤレスイヤホンには、こういう長所もあるんだと感じている人は多いでしょうね。

コスパで選ぶならこれ LYPERTEK「TEVI」

東谷 まず、LYPERTEKの「TEVI」(1万円、以下価格はすべてe☆イヤホンによる、税込み)。香港で2017年にブランドを設立した気鋭のメーカーです。

小原 最初、聞いたことのないメーカーだなと思いながら使ってみたらすごく音が良くて。「TEVI」は私も注目していました。しかも価格を聞いたら1万円。驚きましたね。

小沼 バッテリーはイヤホン単体で約10時間、ケース併用で約70時間と申し分なく、防水性能もIPX7。1万円ちょうどでこのクオリティーはすごい。音質はいかがでしたか。

小原 若干、低域の薄さとスケール感の物足りなさを感じましたが、バランスも良いし情報量も十分。ピアノトリオを聴きましたが、それぞれの距離感がしっかり分かりました。EDMなど低音を強調したい音楽を聴くのでなければ、オールジャンルで使えるのではないでしょうか。

小沼 僕もスケール感のある音が好きなので、その点はあともう一歩と感じました。ただ、一つ一つの音は聞き取りやすく、J-popなどを聴いていて心地よかったです。

小原 この音質と性能でこの価格ということで、今回4機種の中で一番コストパフォーマンスが良いのは「TEVI」だと思います。

耳が小さい人向きの小型機種 GLIDiC「Sound Air TW-6000」

東谷 続いてはSB C&S(東京・港)のオーディオブランドGLIDiCの「Sound Air TW-6000」(1万1800円)。これは「Sound Air TW-7000」という前作を小型化した製品です。

小原 小型化しただけでなく、価格も前機種から2000円近く安くなりましたね。これは女性を意識して作ったものですか。

東谷 ターゲットは女性をはじめ、耳の小さい人です。耳が小さいと通常のイヤホンが入らなかったり、装着していると痛くなったりしてしまうことがあります。そうした悩みをお持ちの方にお薦めしています。カスタムIEM(イン・イヤー・モニター)などを製作しているカナルワークス(埼玉県所沢市)が監修しているので、人の耳に合いやすいかたちを追求して作られているのが特徴ですね。

小沼 他のイヤホンに比べてフィット感に優れていました。フィットするので落ちにくく、遮音性も高くなります。

小原 音質はやや高域寄りで、ボーカルのニュアンスがしっかり聴き取れます。ピアノを聴いていて、音がポーンと立ち上がる感じも良いですね。情報量は普通でしたが、クラシックなどもそこそこ聴ける音質。ボーカル主体のJ-popや洋楽を中心に聴く人にお薦めだと思います。

小沼 他と比べてケースが一回りほど小さいので、小さな完全ワイヤレスを探している人にもお薦めですね。防水性能はなし、バッテリーは単体7時間、ケース併用で21時間。必要な機能をコンパクトにまとめた完全ワイヤレスといったところでしょうか。

力強く、分解能の高い音作り AVIOT「TE-D01d mk2」

東谷 3つ目がプレシードジャパン(東京・渋谷)のAVIOT「TE-D01d mk2」(1万2650円)。同社はヒット作を連発している日本のメーカーです。

小沼 以前e☆イヤホンの記事でも「TE-D01b」を紹介しました(記事「1万円台の完全無線イヤホン 新興ブランドも音侮れず」参照)。このメーカーは僕も愛用しているのですが、次々新作を発表していますよね。

東谷 そうですね。アーティストとのコラボモデルを発売し、話題性も高いです。この「TE-D01d mk2」も、ロックバンド「ザ・イエロー・モンキー」をプロモーションに起用しています。

小原 AVIOTは良いイヤホンが多く、信頼感がありますね。音声ガイダンスが日本語なのも安心感がありました。この製品も音が力強くて、分解能が高い。クラシックでは打楽器やコントラバスの立体感を感じられるし、アコースティックな音楽でも満足度が高かったです。

小沼 これまで以上にダイナミックに、かつバランスが取れた音作りになっているように感じました。専用アプリ「AVIOT Sound XXX」のイコライザー機能が非常に充実しているのも楽しいですね。10バンドイコライザーで細かく調整した音もすごく自然でした。

東谷 スマホなどの音楽アプリに搭載されているイコライザー機能は音楽アプリにしか適用されませんが、イヤホン専用のイコライザーだとYouTubeなどの音源にも適用されるのが特徴ですね。

小沼 防水性能はIPX5、バッテリーは単体で11時間、ケース併用で120時間。さらにケースはモバイルバッテリーとしても使えます。

小原 へえー、そんな機能が。スマホの電池がよく切れてしまう僕にとっては魅力的ですね。

小沼 そのためなのか、ケースがちょっと大きく感じてしまいます。僕は普段ポケットに入れて持ち歩くので、立方体に近いケースのデザインは少しかさばる印象でした。

小原 形を含め、マット調の色と光沢のコンビネーションとか、僕は格好良いと思ったけどなあ。僕のようにカバンに入れて持ち運ぶ人は、特に大きいと感じることはないと思います。

180時間の超ロングバッテリー ag「TWS04K」

東谷 最後はagの「TWS04K」(1万5800円)。agは日本のイヤホンブランドfinalを手掛ける S'NEXT(エスネクスト、川崎市)が2019年に立ち上げた、完全ワイヤレスイヤホンのブランドです。

小原 エンボス仕上げのケースは高級感があります。これまではややポップなデザインでしたが、今作はシックですね。

東谷 最大の特徴はケースの充電込みで180時間持続というロングバッテリー。それから、final監修によるチューニングのクオリティーの高さも魅力です。

小沼 180時間は群を抜いていますよね。ちなみにイヤホン単体だと6~9時間で、防水性能はIPX7でした。この「TWS04K」もモバイルバッテリー機能を搭載しています。

小原 音もすごく濃密。ボーカルのウェットな質感をよく引き出せているし、クラシックもスケール感があり、立体的なアンサンブルが楽しめました。オールジャンルを高クオリティーで堪能できると思います。

小沼 低音もしっかりしていますし、一つ一つの音のスケール感や残響感までしっかり堪能できました。個人的にはこの4つの中で一番好きなイヤホンです。

水準以上のクオリティーがそろった4機種

小沼 今回、4機種を聴いてみて一番良かったのはどれですか。

小原 僕はAVIOTの「TE-D01d mk2」かな。力強い音の満足度に加え、音声ガイダンスの安心感、モバイルバッテリー搭載が魅力でした。小沼さんは?

小沼 僕はagの「TWS04K」ですね。今はAVIOTを使っていますが、こちらに変えたいくらい。音の良さ、高級感のあるデザイン、ロングバッテリーが決め手でした。

小原 agも確かに良かったですね。実際、今回の4機種はどれも良作ぞろいでした。価格を抑えつつ音質や機能性にこだわったものが欲しいならLYPERTEKの「TEVI」だし、耳の小さい人やケースの小ささにこだわる人にはGLIDiCの「Sound Air TW-6000」が良いでしょう。4機種とも1万円台と手を出しやすく、どれも水準以上のクオリティー。このタイミングで完全ワイヤレスを探している人や、2台目を検討している人に最適なイヤホンだと思います。

小原由夫
1964年生まれのオーディオビジュアル評論家。自宅の30畳の視聴室に200インチのスクリーンを設置する一方で、6000枚以上のレコードを所持、アナログオーディオ再生にもこだわる。今回の試聴で使ったアルバムは、「アコースティック・ウェザー・リポート2」 (クリヤ・マコト、納浩一、則竹裕之 )など。

小沼理
1992年生まれのライター・編集者。最近はSpotifyのプレイリストで新しい音楽を探し、Apple Musicで気に入ったアーティストを聴く二刀流。今回の試聴で使ったアルバムは「Notes On A Conditional Form」(THE 1975)など。

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