山本氏のスタイルつくる「三種の神器」
「いやぁ~、高かった、百合子山。強かった、百合子山」
れいわ新選組代表の山本太郎氏の、東京都知事選の落選会見での第一声である。いやぁ~、なかなかにナイスなネーミングセンスでありますな、百合子山。今年の流行語はほぼほぼコロナ関係になっちゃいそうだが、たぶん、この「百合子山」も選ばれますね、絶対。そこで今回は政治の話はさておきまして、山本太郎氏のファッションセンスについて考察してみたいと思う。
筆者なんかの世代からすると、山本太郎といったら、「天才・たけしの元気が出るテレビ!!」の「ダンス甲子園」に出ていた、ムキムキの上半身裸に海パン一丁スタイルで黄色いスイムキャップを被って踊りながら「メロリンキュ~」と叫ぶ、ムダに運動神経のいい素人の出たがり高校生のイメージがまだあるんですけどもねぇ。ビートたけしや高田純次から「山本太郎っていう名前がまたいいね」とか言われてイジられたりしてたのにねぇ。

それがアータ、いまや都知事選にも出馬する立派な政治家である。しかもアータ、もう45才だってよ。万年好青年、山本太郎。
そう、山本太郎氏のファッションセンスの基本は、この「万年好青年風スタイル」である。そして山本太郎氏の万年好青年風に見せるスタイルに欠かせないアイテムが、白いポロシャツ、白いコンバース、黒いGショックの三種の神器である。
まず、白いポロシャツ。選挙中もいつも白いポロシャツを着ていた山本太郎氏。てっきり適当に選んで着ているのかと思いきや、どうも彼なりにかなりこだわりがあるようだ。
例えば、今どきのポロシャツの着こなし方はオーバーサイズで肩を落としてボタンも全留めで着るビッグシルエットがトレンドだが、山本太郎氏のポロシャツの着こなし方はまったく違う。ジャストサイズのポロシャツをパツンパツンで着て、前ボタンも全開で厚い胸板を強調して、ちょうちん袖から二の腕もパツンパツンに出して着ている。

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