新型コロナウイルス感染症拡大予防のため、混雑する公共交通機関を避ける人が増えている。また、在宅勤務による運動不足解消で、以前より長い距離を歩いている人も多いだろう。梅雨や急な雨に備えて用意しておきたいのが、防水シューズだ。今は、防水靴に見えないデザインが主流で、蒸れにくい設計のシューズも多く、使い勝手が良い。梅雨に限らず一年を通して履ける作りとなっている。
今回はそんな防水シューズの中から、通勤にも休日の街歩きにも履けるオンオフ兼用モデルを紹介する。コーディネートが楽で幅広い着こなしに合わせられるので、1足持っておくと雨の日に心強い。
バルカナイズ製法を採用したレザーシューズ
スピングルカンパニー(広島県府中市)によるメード・イン・ジャパンのスニーカーブランド、スピングルムーヴのビジネスライン。職人のハンドメードによるシューズは、見た目はもちろん、それ以上に履きやすさにこだわっている。
足の指の付け根が屈曲しやすいよう、つま先部分に少し余裕を持たせた「捨て寸」という構造を採用。
そして、「バルカナイズ製法」を採用している点も特徴とする。これは硫黄を含んだゴムを特殊な釜に入れ、熱と圧力を加えることでゴムを硬化させ、アッパーとアウトソールを強固に結合させる製造方法。接着剤で底を貼り合わせる一般的な製法よりも形崩れせず、ソールがはがれにくく、屈曲性に優れた靴になるのだ。
バルカナイズ製法により、アッパーとソールにすき間が無いため、ここから雨が浸入することはほとんどない。アッパーは本革だが、仕上げにはっ水加工を施しているため、水が染み込む心配も少ないという。
インソールには耐摩耗性に優れた和紙素材の「WASHIインソール」を採用。吸湿速乾性が高く、靴内部をドライな状態に保ち、バクテリアの発生を抑える特徴を持つ。
「30~40代のビジネスパーソンを中心に人気がある」と話すのは、スピングルカンパニー企画部係長の田上秀一氏。ユーザーからは「スーツだけでなく、オフのカジュアルスタイルにも合わせやすい」といった声が多く寄せられているという。