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マンガ学校のパルミー 授業動画が見放題で加入者倍増

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NIKKEI STYLE

日経エンタテインメント!

新型コロナウイルスの影響で、家で過ごす時間が長くなるなか、これをきっかけに自宅で何かを学ぼうとする人が増えています。そんななか話題となっているのが、ネット上でイラストやマンガの描き方が学べる「パルミー」です。月額約1万円で、約130本の様々な授業動画が受け放題となるオンライン講座で、4月以降、新規の有料会員数が従来の約2倍になっているとのこと。サービスの発案、そして運営を行うパルミー代表取締役社長・伊藤貴広氏に話をうかがいました。

聞き手は、MTVジャパンやユニバーサルミュージックなどで、次世代の"エンタテインメント×テクノロジー"の新規事業開発を担当してきた鈴木貴歩さんです。

◇  ◇  ◇

――パルミーを立ち上げたのは、自身の経験も大きいそうですね。

僕は福岡県出身で、もともとマンガ家を目指して東京の美大に入ったんです。ただその夢はかなわず、新卒でDeNAに入社しました。そこでウェブサービスについて学ぶうちに、インターネット上にイラストの学校を作れば、日本全国のイラストレーターやマンガ家を目指す人たちが高水準の授業を受けられるのではないかと。私立の美大に通うと4年で1000万円はかかりますし、専門学校でも数百万円はかかる。地方にはそういう学校も少ないですしね。そこで未来のクリエイターを支援しようと、2014年にパルミーを立ち上げました。累計受講者数は3000人を超えています。

──従来のイラストスクールにはない強みは?

多彩な講師陣と幅広い授業動画ですね。スクールに通う人の話でよく聞くのが、「絵柄のテイストが合わない先生に当たってしまった」というもの。パルミーでは基礎的な講座である「キャラクターイラスト入門講座」だけでも、10名の講師がおり、各ユーザーの趣向に沿えるようにしています。しかも講師陣は、専門学校で教えている方などに加え、有名作品のキャラクターデザインを担当する現役の方もそろえています。例えば、昨年放送されていた『仮面ライダージオウ』や、戦隊モノの衣装デザインを手掛けている、伊津野妙子先生の授業などは人気ですね。

授業では最新トレンドも取り入れており、「VTuberキャラクターデザイン実践講座」「縦読み漫画(ウェブトゥーン)講座」といったものも用意しています。他にも、BL(ボーイズラブ)人気を意識した「おじさんの描き方講座」、二次創作の際の権利関係が学べる「イラスト・マンガのための著作権講座」などの再生数が高いですね。

まずはアジアから海外展開も

――動画はあえて短く作られているものが多いようですね。

スタート当初は、90分間の動画も作っていたんですが、途中で集中力が切れ、挫折してしまう人も多かった。ユーザーは、30代のサラリーマンやOLの方も多く、皆さん限られた時間の中でいかに効率よく学べるかが大切になってくる。そこで10分や20分のセクションごとに区切ることで、その都度、達成感を感じてもらったほうがウケが良かったんです。

――パルミーは定額制のサブスクリプションサービスにあたると思うのですが、続けて使ってもらうために心掛けていることとは?

ユーザーの方にとって一番大切なのは「イラストやマンガがうまくなること」なので、その満足度を上げることを常に考えていますね。例えば、動画を見るだけでは上達しないので、実際にイラストを描いていただき、プロが添削をするサービスを行っています。質問もメールでいつでも受け付けており、24時間以内に返事をする仕組みとなっています。

その結果、半年以上続けてくれる会員さんがほとんどですね。長い方だと、3年以上の方も。卒業生は、イラストやマンガを生業としている方もいれば、改めて注目を集めるダブルワークの1つとして活用している方も多いです。

――海外展開もできそうですね。

授業動画も充実してきたので、まずはアジアから進出したいと思っています。特に近年、アジア圏から次々とアニメーターが生まれていて、イラスト投稿サイト「pixiv」のランキングでも、トップ10に必ず韓国や中国の方が入っているんです。日本とも絵柄が近いですし、ニーズ含めてうまくやっていけると考えています。

パルミー
 イラストやマンガが学べるオンライン講座で、月額1万2000円で授業動画が見放題に(6カ月プランでは月額9800円)。授業の内容も充実しており、「線の引き方練習講座」のようなゼロから始める人に向けたものから、「水中イラスト講座」「銃の描き方講座」といった細分化した上級者向けのものまで豊富にそろう。授業スタイルも、講師とアシスタントの2人で進める『3分間クッキング』のような方式を導入。生徒目線の質問をアシスタントがすることで、講師のより深い解説を引き出すようになっている。

◇  ◇  ◇

スズキの視点

テクノロジーやプラットフォームがいくら進化しても、クリエイターが増えなければ、コンテンツは生まれません。まさに"コンテンツ is キング"で、人材育成はさらに大事になっていくでしょう。その点パルミーは、人材育成のプラットフォームとして大きな存在感を示していると感じます。今後、イラストやマンガといった日本発のコンテンツをグローバルで流通させていくためにも、世界の優れたクリエイターたちをも引きつけるような、そんな役割もパルミーには担っていってほしいです。

鈴木貴歩
 ParadeAll代表取締役。"エンターテック"というビジョンを掲げ、エンタテインメントとテクノロジーの幸せな結びつきを加速させる、エンターテック・アクセラレーター。エンタテインメントやテクノロジー領域のコンサルティング、メディア運営、カンファレンス主催、海外展開支援などを行っている。

(構成 中桐基善)

[日経エンタテインメント! 2020年7月号の記事を再構成]

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