【日本人の心の中】
getting sick ということは「病気になった」ってことよね。体調悪いのに残業しているってことよね。病気ならあす営業なんて無理ね……。何か手伝わないと。

sickと聞いて真っ先に思い浮かぶのは「病気」という方が多いと思うのですが、日常の会話では、「嫌気がさす」「ムカつく」という意味でよく使われる単語です。sick of...で「~にうんざりする」と誰かの言動に対して不快な気持ちを表します。ofのあとに、

I'm sick of this humid summer. / I'm sick of humid summers. ムシムシした夏にはうんざりする。

I'm sick of my boss complaining. ボスの愚痴にはこりごりだよ。

のように、嫌気が指している対象である名詞もしくは動名詞などを続けます。

では会話での使い方を見ていきましょう。

A: Did we get a complaint from the usual client again? また例のクライアントからクレーム?

B: Aaah, every single day! I'm sick of it! あ~、もう毎日だよ、うんざりだよ!

日常の中でのイライラすることに対して、もううんざり!我慢の限界だ、という気持ちが伝わります。「~することににうんざり」と具体的に嫌な事柄について述べることもできます。

A: I'm sick of waiting for him. もう彼を待つのはうんざりだわ!

B: If it were me, I'd go home. 私ならとっくに帰ってるな。

sick of ...ingで「~するのにうんざり」という意味になります。状況に合わせてアレンジして使いましょう。今回のスティーブのように、相手の度重なる行動に対して「飽き飽きしてきた」という場合は、getting sick of...と表現します。

A: Can we have sandwitches for lunch again? お昼またサンドイッチでいい?

B: Um...I'm getting sick of them. うーん。さすがに嫌になってきたよ。

gettingを使うことで「徐々に嫌になってきた」というニュアンスが伝わります。sick の代わりにtired ofを使っても同じ意味合いになります。さらに強調した言い方として、sick and tired of ...という表現もよく使われますので合わせて覚えておきましょう。

A: I heard you were going to change jobs? 転職するんだって?

B: Yeah, I'm sick and tired of doing the same job. ええ、もう同じ仕事するのに嫌気がさしたの。

もう本当にうんざりだ、という気持ちを伝える表現になります。tired and sickとは言わないので、順番を間違えないようにしてください。

このようにsickには「病気になる」が転じて「嫌気がさす」「嫌になる」というニュアンスで使われることも覚えておきましょう。make someone sickも「~にうんざりさせられる」という意味で使います。何か不快なことを見聞きして、It makes me sick!(気分悪くなるわ!)と不快感を表すフレーズになります。頻出表現ですので覚えておきましょう。

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