適才適所に人をアサイン 日々並走してチームの成果をオンライン時代のマネジメント術(下) オイシックス・ラ・大地 人材企画室室長 三浦孝文氏

メンバーからの報告や各種アクションにきちんと反応する

私のチームでは、3月中旬から私を含めた10人弱が完全にリモート中心の就業に変わっています。もともと新型コロナウイルスの感染拡大前から育児や介護に向き合うメンバーが半数程度いたこともあり、リモート中心で就業すること自体に対するチームメンバーの抵抗はなかったように思います。

とは言え、それぞれ抱える状況が違う中で、全員がリモートになったからこそ、意識しなければならないと感じていることがあります。

その中の一つが日々メンバーが開示してくれる日報や週報、依頼した業務へのアウトプットに対して、必ず反応することです。どんなささいな内容でも、短文で返したり、気づいたことなどは週末にまとめてメールしたりして、週明けに読めるようにしておきます。チャットなどにも、一つ一つに必ず反応することを大切にしています。

三浦さんのチームでは、3月中旬から10人弱が完全にリモート中心の就業に変わっているという(右が三浦さん)

チームで成果を上げるために動いている場合、個人の発信、特に「報告」に対するリアクションがきちんと行われていないことが多いと感じます。情報を受け取った側、連絡や報告を受けた側は相手を把握できますが、それに対して何のリアクションも返ってこなかった側は、相手が何を感じどう思ったのかが見えず、不安になるものです。

ちょっとしたことかもしれませんが、「反応すること」「興味を示すこと」は、マネジメントにおいてはとても重要です。興味をもたれていると感じるか、興味をもたれていないと感じるかで、人の動きは大きく変わるものです。

「今ここ集中!」を支援する

リモート環境下でオンライン中心だからこそ考えておきたいのが、「リモート×オンライン」という、常にPCやスマホを通じて個人がネットにつながっているという事実です。そこから「今ここ」に集中する環境をどう支援していくか。例えば、以下のようなことは、個人としても思い当たる節がある人もいるかもしれません。

家の中では、自分一人(もしくは家族と自分)という、良い意味でも心理的安全性が確保された就業環境だからこそ、仕事中につい他のことに気を取られたり、PCやスマホを通じてSNSやアプリなどからの業務以外の情報取得でいつの間にか時間が過ぎてしまったりすることがあります。

集中がそがれること自体が悪いわけではありませんが、このような環境の中で仕事をしているからこそ、いかにして個人のミッションに集中し、夢中になれる状態を支援するかは重要です。メンバーが目指すべき最終の「ゴール=結果」だけではなく、日々の積み上げの先にある「できる」「できた」を増やすことも、支援していかなければなりません。

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