自宅の食事をおいしく ワンランク上げる家電・グッズ
テレワークが一般的になるアフターコロナの時代だからこそ、自宅でもおいしいものを食べたり飲んだりしたい。
例えば簡単に済ませてきた朝食は、喫茶店で飲むようなひきたてのコーヒーや、焼き釜から取り出したばかりのパン、さらにギリシャヨーグルトを添えて食卓を彩ってみる。幸い、ここ数年キッチングッズやキッチン家電が進化しており、わずかな投資でいつもの食事を手軽にパワーアップできる。
例えば4月に鋳物メーカーの愛知ドビーが発売した「バーミキュラ フライパン」は、素材のうまみを凝縮できることをうたう製品だ。特殊なホーローと蓄熱性の高い鋳鉄を組み合わせた素材を使うことで、食材の水分を瞬間蒸発可能にした。あたかもプロの料理人が店舗の高火力コンロで鍋振りしたような料理が家庭でも実現可能になるという。目玉焼きから野菜いためまでなんでもおいしくできるとあって、公式オンラインショップでは納期が10月下旬(7月2日現在)となるなど人気商品だ。
外出自粛で一気に市民権を得た「Zoom飲み会」も、グレードアップを図りたい。ビール党には、グリーンハウスの「スタンドビールサーバー」がお勧め。マシンに缶ビールや瓶ビールをセットすると、グラスに注ぐ最後の段階でビールに1秒間に約4万回の振動を与えてクリーミーな泡を作ってくれる。まるでビアホールで飲むようなビールができあがる。
ほかにも一人暮らし向けにぴったりのグッズや家電も数多くあるので、ぜひ試してみてほしい。
目覚めの1杯、豆からひきたてを
豆をひいてコーヒーを作るまで全自動でできるコーヒーメーカー。摩擦熱が少なく粒度が一定になる「コーン式ミル」を採用しており、出来上がりの香りが高くなるのが特徴。予約機能があり、セットした時間になると豆がひかれる。いつでも出来たてのコーヒーを楽しめる。
香り高い「トースト」をしっとりに焼く
上部と下部のフラットヒーターで1枚のパンを挟み、密封シールで熱を閉じ込めながらじっくりと焼くことができる。この構造により水分が逃げにくくなり、通常のトースターより水分の抜け具合は半分以下になるという。その分しっとりと焼き上がる。香りが良いのもメリットだ。焼き加減は5段階に調整可能。
煙を気にせずスモークチーズ作り
強制ファンと14層の触媒フィルターによる徹底的な除煙・脱臭の工夫により、部屋の中でも気軽に薫製作りに挑戦できる。専用トレイの底に薫製チップをセットし、食材を置いたら、アルミ箔で包んでボタンを押すだけ。
ギリシャヨーグルトを自家製で
牛乳と種菌となるヨーグルトをセットすることで、8時間かけてギリシャヨーグルトを作ることができる。他にもチーズや納豆など100種類以上の発酵食品に対応している。容器は最大2リットルと大きいため、大家族の朝食分のヨーグルトも一気に作れる。
まるでお店で食べる「やわふわ」かき氷
ヒーター機能を内蔵しており、氷を温めながら削る仕組み。これにより、店で食べるようなふわふわの柔らかい繊維状になっているかき氷を自宅でも手軽に作ることができる。刃の高さも微調整可能で、自分好みの食感に近づけられる。
水分瞬間蒸発でプロの味をまねる
ホーローと鋳鉄を組み合わせ、食材の水分を瞬間蒸発させる独自の「エナメルサーモテクノロジー」を採用したフライパン。通常ホーローのフライパンは3~5ミリと厚みがあるが、最薄部を1.5ミリと薄くするなどの工夫で軽量化(約1キロ)にも成功している。
「目の付け所」でワインをひんやりキープ
液晶材料の研究の過程で生まれた技術を応用した蓄冷材料で瓶などを冷やすクーラーバッグ。室温23度の環境なら、白ワインや日本酒をマイナス2度で約2時間冷やし続けられる。外装素材は結露しにくく、机の上に水滴が残らない工夫もある。
高速振動でクリーミーな泡のビール堪能
缶ビールや瓶ビールをセットして使うビールサーバー。350mL・500mL缶、小瓶・中瓶のビールにも対応している。ビアホールに置かれているような本格的な形状をしており、レバーを手前に引くとそのままビール、奥に倒すと泡が出てくる。特徴は、1秒間に約4万回の振動でクリーミーな泡を作る仕組みにある。凍らせた保冷剤もセットできる。上部ユニットを取り外して注ぎ口を丸洗いできるので衛生的な運用もしやすい
14分でご飯0.5合を早炊き
0.5合なら約14分、1合なら約19分30秒でご飯を炊ける1人用の炊飯器。小型ながら底面に強力ヒーターを搭載しているおかげで、高速炊きを実現している。本体ごと丸洗いもできる。
飲みかけワイン・日本酒を鮮度良く保存
飲みかけのワインボトルや日本酒の4合瓶にセットすると、電動で内部を真空状態にして酸化を抑制する。ワインなら1週間、日本酒なら2週間は味わいがほぼ変わらずに保管できるという。WINE SAVERとSAKE SAVER(写真)の機能は同じ。
煙知らずでいつでも焼き肉三昧
煙が出にくい焼き肉用カセットコンロ。肉の脂が高温で燃えたりバーナーに落ちたりしないように、内側に熱がこもり焼き面の温度を210~250度の間に保つ。確実に脂が下部の水皿に落ちやすい工夫もあり。
お湯を沸かすのもお鍋もこの1台で
お湯を沸かすのも鍋を作るのも、これ1台で済む電気ケトル。ヒーター部とケトル部は分離可能なので洗いやすい。ケトル部だけを食卓に運んで食器としても使える。鍋の内側にある水位の目盛りや、スライド式の温度調節レバーなど、使い勝手を高める工夫を随所に凝らす。容量は1リットル。2人分の調理も一度にできる。一人暮らし用の専用レシピをウェブサイトで多数紹介している。
[日経トレンディ2020年7月号の記事を再構成]
ワークスタイルや暮らし・家計管理に役立つノウハウなどをまとめています。
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