ユニクロ・無印・ミズノ…夏のマスク、12製品徹底検証

日経トレンディ

蒸れに強いスポーツメーカー

汗などで「蒸れにくい」かどうかも快適さに影響する。ここでは、乾きやすさを表す「速乾性」が一つの目安になる。例えば、前出の「アイスタッチ」マスクカバーは、内側の接触涼感素材が汗を素早く吸って乾かすというのが売りだ。

ヨネックスの「スポーツフェイスマスク」は、吸汗速乾性のある生地にキシリトールを配合し、汗に反応して熱を吸収する涼感性を兼ね備えるとうたう。バドミントン日本代表のユニフォームにも使われており、汗や蒸れに強いマスクと言える。7月以降、追加販売する予定がある。

速乾性の違いを見るため編集部ではマスクを水に浸し、3分後の乾き方の差を確認してみた。「アイスタッチ」マスクカバーと、スポーツフェイスマスク、ダントツマスクール、ひやマスクは、3割程度水分が減少していた。この4製品は、実際暑い日に外で着け続けても、汗でべとつくことが比較的少なかった。

■伸縮性、通気性の良い水着素材

「マウスカバー」(ミズノ)。軽量で薄いので口周りがもたつかない
●価格/無地935円、プリント990円(税込み・1枚入り)●サイズ/高さ16.8センチ×幅20センチ(Lサイズ)●素材/ポリエステル、ポリウレタン
試してみた!
水着と同じ伸縮性の高い素材が適度に伸び、耳のかけ心地も悪くない。吐息が滞留せず、すぐに放出されるほど通気性は良く、ある程度長時間着けても不快感が少ない印象だ。水着同様、洗濯時に乾きやすいため、繰り返し使う際に便利

■熱や蒸れを放出する独自素材

「『アイスタッチ』マウスカバー」(ミズノ)。熱を素早く放出して涼感を保持し、速乾性もあるスポーツウエアやインナー向けの素材「アイスタッチ」が内側に使われている
●価格/1320円(税込み・1枚入り)●サイズ/高さ16.8センチ×幅20センチ(Lサイズ)●素材/ポリエステル、ポリウレタン、トリアセテート
試してみた!
涼感素材「アイスタッチ」は、肌が接触してヒヤッとするような感触はないが、マスク内の熱のこもりや蒸れは抑制される感覚を得た。生地の温度も上がらない印象だ

蒸れ軽減と涼感を両立

「スポーツフェイスマスク」(ヨネックス)6月にECで販売した1万枚は完売。7月以降、追加販売を予定
●価格/924円(税込み・1枚入り)●サイズ/高さ13.5センチ×幅19センチ●素材/ポリエステル、ポリウレタン、レーヨン、綿、再生繊維
試してみた!
高い吸湿速乾性を誇るスポーツ素材の生地は、着用時の歩行中も蒸れが少なく、口周りの汗も軽減された。汗ばんだ肌が布に触れるとひんやりし、生地の涼感もキープする印象

サーモカメラで測ってみた

接触冷感・涼感マスクは本当に涼しいのか。サーモグラフィーカメラを使い、実際マスクによって違いが出るのかを計測してみた。

気温約32度の晴天の中、小松マテーレのダントツマスクールと一般的な不織布マスクとを比較。それぞれを着用し、30分後にマスクを取った直後の顔をサーモカメラで撮影して、主に口元付近の温度変化に着目した。濃紺色が34度と最も温度が低く、青色、緑色、黄色、オレンジ色、赤色の順番で温度が上がり、白は40度を示す設定とした。測定前は口元の温度は36.1度だった。

その結果、口元周りの温度は、ダントツマスクールが35.8度、不織布マスクは37.2度だった。実際の装着感とも一致する結果だった。

こうして夏向きマスクの条件と照らし合わせていくと、Q-maxの数値が高いダントツマスクールは肌触りも良く、夏用のマスクとしては死角がない。マスク内の熱が抜けやすい形状で接触冷感・涼感の合わせ技も持つぴたマスク、「アイスタッチ」マウスカバーも優秀だった。肌触りやフィット感はTioTioプレミアム 洗える立体マスクも快適といえる。重視するポイントに合わせて適切なマスクを選び、真夏に備えたい。

(注)各マスクを着用し、その場で30回呼吸すると共に、屋外で10分ずつ歩き、マスク内に熱がどの程度こもらないか、蒸れ具合はどうか、息はしやすいかなどを確認。また、速乾性は各マスクを水に3秒浸して3回振って重量を計測し、新聞紙に挟み3分経過した時点で重さを計測して水分の減少量を計算。減少率が高いほど速乾性が高いと判断した。併せて、肌触りやフィット感、耳ひもの快適さなどもチェックし、項目ごとに実感や実験結果の数値を検討して星の数を決めた

(注)マスクの価格は6月中旬時点の実勢価格。日経トレンディ編集部調べ。6月下旬時点で在庫がなくなった製品も紹介している。

(ライター 高橋学、写真 古立康三)

[日経トレンディ2020年8月号の記事を再構成]

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