検索朝刊・夕刊LIVEMyニュース日経会社情報人事ウオッチ
NIKKEI Prime

朝夕刊や電子版ではお伝えしきれない情報をお届けします。今後も様々な切り口でサービスを開始予定です。

検索朝刊・夕刊LIVEMyニュース日経会社情報人事ウオッチ
NIKKEI Prime

朝夕刊や電子版ではお伝えしきれない情報をお届けします。今後も様々な切り口でサービスを開始予定です。

検索朝刊・夕刊LIVEMyニュース日経会社情報人事ウオッチ
NIKKEI Prime

朝夕刊や電子版ではお伝えしきれない情報をお届けします。今後も様々な切り口でサービスを開始予定です。

NIKKEI Primeについて

朝夕刊や電子版ではお伝えしきれない情報をお届けします。今後も様々な切り口でサービスを開始予定です。

/

展示会・見本市をオンラインで みえてきた魅力と課題

詳しくはこちら

NIKKEI STYLE

新型コロナウイルス感染症の影響で、産業見本市や展示会が軒並み中止になっています。展示会などは出展企業の製品を実際に見たり、商談をしたりする場です。工夫しながらオンラインで開くなど、ウィズコロナ時代の集客イベントのあり方を模索する動きも出ています。

東京ビッグサイト(東京・江東)やインテックス大阪(大阪市)などの国際展示場や各地のイベント会場で開かれる展示会や見本市は、企業にとって自社の新製品や新技術を発表し、新規の取引先を開拓する貴重な場です。しかし典型的な集客イベントであり、春以降ほとんどが中止を余儀なくされました。

その中でオンラインによる「部分開催」が試みられました。例年6月に幕張メッセ(千葉市)で開いていたインターネット技術の総合展「インターロップ東京」は、従来会場で開いていた講演会などセミナーを「インターロップ東京カンファレンス」として開催しました。

セミナー部分だけでなく、商談をオンラインでできるようにしたところもあります。5月末にオンライン開催したセンサー機器などの展示会「Smart Sensing(スマートセンシング)」では、出展企業別のサイトを作り、来場者が関心のある企業の担当者にコンタクトできるようにしました。

臨場感を高めるため、動画コンテンツを使う試みもあります。日本技術者連盟が企画している「インターネットEXPO」では、中小企業などが自社製品・技術を紹介する数分の動画を投稿し、ネット上で資料請求などがあった際に出展社側に課金するという方法をとります。

今後について展示会運営大手のリードエグジビションジャパン(東京)は8月の展示会再開を決定。来場者のマスク着用や体温チェック、セミナー会場での座席間隔の確保を徹底したうえで「通常の開催ペースに戻す」(同社)としています。

一方、9月開催の東京ゲームショウ、10月の家電・IT(情報技術)見本市「CEATEC(シーテック)」はオンライン開催に切り替えます。海外でも、毎年4月開催のドイツの国際見本市「ハノーバーメッセ」は、今年は7月にオンラインで開くことになりました。

オンライン展示会では、展示ブースで製品や技術に直接触れることはできませんが、海外を含め遠隔地から多数の「来場者」を集められます。CEATEC実施協議会エグゼクティブプロデューサーの鹿野清さんは「リアルタイムのチャットによる交流や、来場者の回遊情報の出展社への提供など、オンラインでこそできる展示会の姿を探りたい」と話しています。

長谷川裕久・JTBコミュニケーションデザイン・事業推進局長「リアルとオンライン、補完し合う開催目指す」

主要な展示会・商談会が軒並み中止される中で、オンライン形式で開催する動きもあります。5月下旬に開かれたセンサーなど電子機器の展示会「Smart Sensing ONLINE」はその1つで、ネット上で商談ができる仕組みを盛り込みました。企画・運営にあたったJTBコミュニケーションデザインの長谷川裕久・事業推進局長にオンライン開催の経緯や今後の見通しを聞きました。

――今回オンラインで開催した展示会はどのような内容ですか。

「先端的なセンサー機器やエッジコンピューティングの関連機器・システムを集めた展示会で、昨年までは『電子機器トータルソリューション展』の構成展として東京ビッグサイトで開催していました。昨年は約80社が110のブースを出展しました。今年は『Smart Sensing 2020』として準備を進めていましたが、新型コロナウイルス感染症の影響で4月下旬に通常開催の中止を告知しました。しかし、展示会は中小企業にとって貴重なビジネス機会です。商談などビジネスマッチングの場を何らかの形で提供しようと、オンラインによる展示会を企画し、5月27~29日に開催しました。今回は出展料金をとらなかったこともあり、出展社数は119社と前回より40社近く増えました」

――リアルの展示会をオンラインで再現するのは難しいと思いますが、どのような形で開いたのですか。

「展示ブースに相当する出展社別の閲覧サイトと、セミナー会場に相当する動画サイトの2本立てです。参加登録をした来場者が関心のある出展社のサイトを訪れると、その会社や製品の説明ページを閲覧できます。ブース説明員に相当する担当者にメッセージを送り、それを確認した担当者が返信します。これがマッチングのきっかけになります」

「動画視聴によるセミナーは、注目技術に関する専門家の講演や座談会など16コンテンツを用意しました。展示会場内のセミナーは席数の制約から100人程度の規模で開くことが多かったのですが、オンラインだと人数制限をする必要がありません。今回最も人気があったセミナーでは約1100人が予約して、そのうち半数程度の人が視聴しました」

――オンラインでの商談はうまくいったのでしょうか。

「事務局の管理者サイトから推測すると、来場者から問い合わせがあった中の約20%が実質的な商談につながったと考えられます。来場者には会社名や部署・役職名などの属性情報を出展社側に伝えるマッチングの許可をとったため、出展社側は来場登録をした人の企業情報を把握できます。これは営業の手がかりになります。来場者側にしても、通常の展示会のブースでは誰が説明をしているのかすぐにはわかりませんが、オンラインだと目当ての会社の担当者に直接コンタクトできるため、スムーズに商談が始まったというケースもあったそうです」

「また、動画によるセミナーは、従来型のセミナーと比べて、視聴者の反応をネット経由で把握しやすいというメリットがあります。誰が最初から最後まで視聴し、誰が途中で視聴をやめたかがわかります。事務局側では人気のある内容とそうでない内容を把握できます」

――逆にオンライン展示会で困難を感じたことは?

「オンライン展示会では、来場者がより積極的に展示者側とコンタクトをとってもらわないとコミュニケーションが進まないという問題もあります。リアルな展示会では、ブースの前に立っている人の表情から、説明員が『この人は興味がありそうだ』と感じて、声をかけて会話が始まったりしますが、こうしたプロセスをオンラインで再現するのは難しい。展示会では特定の目的がなくふらりと立ち寄ったブースでの出会いがありますが、これをオンラインでどう実現するかという課題が見えてきました」

――今後もオンライン展示会を積極的に開催しますか。

「今回の経験を踏まえて、さらに工夫をしながらオンライン展示会をシリーズ化していきたいと考えています。第2弾は7月2~3日開催のスーパーシティやスマートシティをテーマにしたオンライン展示会です。これには間に合いませんでしたが、ブースでの担当者による製品デモを動画で見られる機能など、実際の展示会に近い感覚で参加できる機能を今後のオンライン展示会では盛り込んでいきたいと思います」

――展示会を再開する動きも出ていますが、ウィズコロナ時代の展示会はどのような形で開かれるでしょうか。

「大勢の人が集まる場所ですから、感染対策を十分とったうえで、従来型の展示会を続けていければいいと考えています。東京ビッグサイトやパシフィコ横浜のような大型展示会場では入場者のピークを制限する指針が示されています。従来3~5メートルだった展示会場の通路幅を広げたり、一方通行にしたり、すべてのブースを2面開放型にしたりするとか、感染リスクを極力下げるような工夫が必要だと思います。出展社の話をきくと、やはりリアルの展示会を開いてほしいという声は強いです。今後はオンラインとリアルそれぞれで内容を練り、お互い補完するような形でハイブリッドで開いていければいいと考えています」

(編集委員 吉川和輝)

春割ですべての記事が読み放題
有料会員が2カ月無料

有料会員限定
キーワード登録であなたの
重要なニュースを
ハイライト
登録したキーワードに該当する記事が紙面ビューアー上で赤い線に囲まれて表示されている画面例
日経電子版 紙面ビューアー
詳しくはこちら

ワークスタイルや暮らし・家計管理に役立つノウハウなどをまとめています。
※ NIKKEI STYLE は2023年にリニューアルしました。これまでに公開したコンテンツのほとんどは日経電子版などで引き続きご覧いただけます。

セレクション

トレンドウオッチ

新着

注目

ビジネス

ライフスタイル

新着

注目

ビジネス

ライフスタイル

新着

注目

ビジネス

ライフスタイル

フォローする
有料会員の方のみご利用になれます。気になる連載・コラム・キーワードをフォローすると、「Myニュース」でまとめよみができます。
春割で無料体験するログイン
記事を保存する
有料会員の方のみご利用になれます。保存した記事はスマホやタブレットでもご覧いただけます。
春割で無料体験するログイン
Think! の投稿を読む
記事と併せて、エキスパート(専門家)のひとこと解説や分析を読むことができます。会員の方のみご利用になれます。
春割で無料体験するログイン
図表を保存する
有料会員の方のみご利用になれます。保存した図表はスマホやタブレットでもご覧いただけます。
春割で無料体験するログイン

権限不足のため、フォローできません

ニュースレターを登録すると続きが読めます(無料)

ご登録いただいたメールアドレス宛てにニュースレターの配信と日経電子版のキャンペーン情報などをお送りします(登録後の配信解除も可能です)。これらメール配信の目的に限りメールアドレスを利用します。日経IDなどその他のサービスに自動で登録されることはありません。

ご登録ありがとうございました。

入力いただいたメールアドレスにメールを送付しました。メールのリンクをクリックすると記事全文をお読みいただけます。

登録できませんでした。

エラーが発生し、登録できませんでした。

登録できませんでした。

ニュースレターの登録に失敗しました。ご覧頂いている記事は、対象外になっています。

登録済みです。

入力いただきましたメールアドレスは既に登録済みとなっております。ニュースレターの配信をお待ち下さい。

_

_

_