今、機能素材や天然の清涼素材を用い、夏場をより快適に凌げるようアレンジしたアイテムが花盛り。そこでその中からビジネスエグゼクティブにぴったりな才色兼備の精鋭を集め、編集部員が実際に着用。優秀でEASYなJKを証した。
研究員はこの3名(左から)
関口真弘 最近スーツを仕立て、その魅力に開眼。とはいえ夏は気楽に行きたい。
田上雅人 イタリア系の艶のあるスタイルが好み。それが高機能なら最高!
樗澤広樹 編集部イチの若手。トレンドのオーバーシルエットもどんとこい。
快適JK5傑の軽涼度比較
■夏場のジャケットは“軽さ”こそが正義!
関口 最近のジャケットはどんどんコンフォートな方向に進化しているけれど、今季は軽さをとことん突き詰めたモデルが目立つね。
田上 同感。もともと芯材を極力省いた軽快仕立てが主流なのに、そこに薄くて軽い生地を載せ、より清涼感を高めたものが豊富。
樗澤 ここではそんな“軽涼”ジャケットの模範解答と言えるものを選抜。どのくらい軽いかを読者の皆さんに実感していただくべく、ハカリで重さも測ってみました。
関口 圧巻は新鋭フィンジャックだね。ニットジャケットが得意なブランドだと思っていたけれど、今作は布帛を用い、228gというシャツ並みの軽さを実現。
■FINJACK(フィンジャック)
“暑がりな洒落好き”を満足させる生地と作り
ニットJKも得意とするがこちらは布帛シリーズ「ヌーヴォラ」の一着。目付け90gの日本製生地を用い、リネンシャツ並みの軽さに仕上げた。低めのゴージやゆとりあるシルエットも今っぽい。麻51%+綿26%+ポリエステル23%。 5万9000円(ナノ・ユニバース カスタマーサービス)
田上 じつはこの生地、フランスの超有名メゾンでも使用されるものらしいです。茶ベースの洒脱なストライプもさることながら、麻のシャリ味を前面に押し出したような風合いも良くないですか?
関口 なるべく天然素材にこだわりたい人には刺さりそうだね。
樗澤 でしたら、トゥモローランド ピルグリムもいいですよ。複雑な柄を配した生地はシルク100%のシアサッカー。微光沢もあり高級感があります。個人的には、化繊ながらリネンっぽい表情に仕上げたエストネーションがどストライク。今夏はこういうユルッとした一着をカーディガン的に羽織りたいんですよね。
■TOMORROWLAND PILGRIM(トゥモローランド ピルグリム)
太めのラペル幅も大人な夏スタイルに貢献
シルク産地で有名な山形県米沢で40年間変わらず生産されている伝統的なシアサッカーを採用。涼しげな透け感と上品な光沢が魅力だ。軽快ながら今回集めた5作の中で最もコンストラクションもしっかりしている。 6万9000円(トゥモローランド)
■ESTNATION(エストネーション)
程よく寛ぎ感ある夏JKスタイルが築ける
麻調の見え方が清涼感を感じさせるトリアセテートとポリエステルの混紡素材を使用。肌触りは柔らかく、ややゆったりしたシルエットと相まって、カーディガン的なラフな着こなしが似合う。裾はノーベント仕様。 2万9000円(エストネーション)