東大合格首位止めた大論争 すずかん語る灘高の真骨頂鈴木寛・東京大学教授兼慶応義塾大学教授(上)

鈴木寛・東京大教授
鈴木寛・東京大教授

東京大学や慶応義塾大学などを舞台に社会起業家などの次世代リーダーを育成する「すずかんゼミ」を主宰する鈴木寛氏。通産官僚(現在の経産官僚)や国会議員の時代から多くの人材を育て、Jリーグ発足や東京五輪などの招致にも携わった。東大と慶大の両大学院教授など現在も40以上の肩書を持つマルチタスクリーダーの原点は母校の灘中学・高校(神戸市)にあった。

「丸坊主はいや」というのが灘中学を受験した動機の一つだった。

もともと兵庫県の出身ですが、小学校は4度も転校しました。東京から神戸市の小学校に戻ったとき、当時の市内の公立中学は長髪禁止ということを知り、ショックを受けました。しかも生意気盛りだったからか、教師に抑えつけられ、図工などの科目で納得できない成績をつけられたこともあった。このまま公立中学に進んでも内申書の成否が高校進学に影響すると聞いたので、中高一貫の私立校を受験することにしました。

阪神間の有名私立校と言えば、灘と甲陽学院、六甲学院の3校。その中で唯一長髪OKなのが灘だった。最難関中学でしたが、地元の私塾で2年間勉強して受験を突破しました。ほとんど校則もない自由な学校だったのでとにかく楽しい6年間でした。部活はサッカー部のほかに社会科学研究会やバンド活動もやっていたし、体育祭や文化祭の実行委員会メンバーにもなり、みんなからお祭り男「エンジョイ鈴木」と呼ばれていました。

灘高サッカー部ではプレーイングマネジャーを務めた。

灘では成績がいいとひけらかす人間は軽蔑される。そこに価値はない。一目置かれるのは文化祭などのイベントに他校の友達を集めてこられる魅力的な男です。僕は子供の頃からプロデューサーというか、指揮者のような役割が好きでした。それぞれの人間に担当を振り分け、各人をまとめて成果を上げる。実は灘高のサッカー部のプレーイングマネジャーとして神戸市一部リーグ優勝に導いた経験があります。

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