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日南響子 ヴィヴィアンの指輪、肌身離さず3代目に

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モデル、女優として活躍し、映画『銃 2020』に主演する日南響子さん。「珠麟-しゅりん-」名義で音楽活動も行う26歳の彼女が手放せないものは、ヴィヴィアン・ウエストウッドのほど良い重厚感と存在感で、印象的な手元を演出する指輪だった。

ヴィヴィアンの指輪と、9羽の小鳥

「ヴィヴィアンの指輪は同じものを買い続けて、これが3代目です。最初に買ったのは、19歳か20歳の時。特にブランドが好きで買ったわけではなく、見た瞬間に『これ、着けたい!』と思ったので、お金をためて、買って、はめてみたら、着け心地がすごく良かったんです。関節を挟んでリングが2つあるので動きが制限されそうですけど、そんなことなくて、普通にグッパーできる(笑)。それから、この重さが良くて。毎日着けるには重そうだなと思ったんですけど、不思議としっくりきて、だんだんこの重さが指にないと落ち着かないレベルに。だから自宅でも、寝る時とお風呂以外はずっと着けています」

「使えば使うほど味が出るところも好きですね。普通、新しいものを買って傷が付くと、悲しい気持ちになるじゃないですか。でもこの指輪は、傷付いてナンボ、みたいな。傷付いたり汚れたりしても、それがカッコイイと思えて、愛着が湧くところがいいです」

「すごく気に入ったので、1代目が壊れた時に、買い直して。その2代目が去年、映画の撮影中に壊れたのでSNS(交流サイト)に載せたら、事務所の方が買ってきてくれたんですよ。そこからこのプレゼントしていただいた3代目を、肌身離さず着けています」

この「KNUCKLE DUSTER(ナックルダスター)」のリングをきっかけにヴィヴィアン・ウエストウッドにハマり、財布や定期入れなども購入。そのデザインについて、「色の使い方が面白い。例えば定期入れは紫と黄色のヘビ柄で、普段の私は絶対に選ばない奇抜さ。でもヴィヴィアンには、それを買わせる不思議な力があるんです」と話す。

もう一つ日南さんを虜(とりこ)にしているものが、鳥だ。5年ほど前からブンチョウやインコなどを飼い始め、現在は9羽と暮らしている。

「京都で遊女をテーマにジャケット写真を撮った時に、大きいペットショップがあると聞いて行ってみたんです。そうしたら、たまたまそこにいた一羽に電波が立ってしまって(笑)。『これは!』と思ったら、私と同じ愛知出身の子だったんです。『これはご縁があるな』と迷わずお迎えしました」

「最初は、大変でしたね。それまで犬や猫は飼ってきたんですけど、鳥は繊細な生き物なので、全然勝手が違う。いろいろ調べて、試行錯誤しながら飼い始めました。そうしたら意外とちゃんと言うことを聞いてくれて。私が悩んでたら一緒に悩んでくれるし、悲しんでたら、心配してくれる。男の子は特に素直で、楽しい時は歌ったり踊ったりして、『触って!』と、スリスリすり寄ってくる。私はそれを見てるだけで気分が上がって、気分が沈んでいても、『もう私、がんばれる!』ってなります(笑)。それに鳥は癒やしの匂いを発しているらしくて、一緒にいるだけで癒やされる。寝る時は鳥かごに入れますが、あとは基本的に、部屋の中。今は9羽の鳥が、家の中を飛び回っています」

楽器を持ったことで、新しい扉が開いた

7月10日公開の主演映画は『銃 2020』。作家・中村文則さんの小説を映画化した『銃』(18年)の主人公を男性から女性に変え、新たな視点で描いた意欲作だ。日南さんは前作で「トースト女」と呼ばれるセクシーな女性を体当たりで演じたが、本作では拳銃を拾うヒロイン・東子(トオコ)を演じている。

「私は抵抗なかったんですけど、『トースト女』を演じた時は、周りの大人たちが『キーになる役だからね』って、すごくケアしてくださったことを覚えています。それが公開されると、『すごく良かった』と評価してくださる方が多くて、驚きましたね」

「『銃 2020』は、その流れで作っていただいた感じでした。前作の舞台挨拶で、プロデューサーの奥山和由さん(『その男、凶暴につき』『いつかギラギラする日』)が、『次は、日南が銃を拾います』って急に言い出したんです。ノリで言ってるのかなと思っていたら、その後本当にオファーが来たのでびっくりしました」

「脚本を読むと、東子は自分と似ている部分がありました。例えば、彼女は家族との関係にトラウマがあって自分の殻に閉じこもっているんですが、私も小さい頃からこの仕事をしていて、人が怖い時期があって……。ごみ屋敷みたいな部屋に住んでいる気持ちも理解できる気がしましたね。彼女にはモノを拾う習性があるんですが、何でもいいわけじゃなく、『これ!』と決めたものを持って帰る。そんなふうに好きなものを集めて、自分の居やすい空間をつくるところも似ている気がしました」

「撮影で大変だったのは、母親にひどいことを言われるシーンが多かったこと。母親役の友近さんの言葉がグサグサ刺さって、私自身の心が、本当に傷付いてしまって。家に帰るなり、『がんばってきたよ?』って鳥に泣きついて、癒やしてもらっていました」

東子は偶然、拳銃を拾ったことで人生の新たなドアを開けていく。日南さんが「これを手にして人生が変わった」というものは?

「楽器ですかね。中学生の時に父からエレキギターをプレゼントしてもらって、それを20歳くらいから弾くようになったんです。その頃に『キャッツアイ』っていうアコギ(アコースティックギター)も買って、両方練習するように。楽器を持ったことで、『音楽を追究したい』という気持ちがより強くなりました」

「今、曲作りは基本的にDTM(デスクトップミュージック)ですが、ギターやベースは自分で弾いて録音して、ドラムはスタジオに行って録音したりもします。楽器選びで重視することは、持った時にしっくりくるかどうか。そして弾いてみて、音の響きが好きかで選んでいます」

備長炭の止まり木が欲しい

06年に雑誌『ニコラ』の専属モデルオーディションでグランプリを獲得し、10代からモデル、女優として活躍。しかし所属事務所を辞め、表舞台から離れていた時期がある。

「もともと音楽がやりたかったので、音楽一本に絞って、3~4年はフリーランスで活動してました。その後、音楽系の事務所に所属した時に『やっぱり女優をやってもらいたい』と言われたので、『やります』と言って。また何度か引っ込もうとしたんですが、やっぱり表に連れてこられる(笑)。それで『私は女優をやるべきなんだ』と決心がついた作品が、前作の『銃』でした」

「女優業の醍醐味は、撮影の時と公開した後で、2度楽しみがあること。撮影の時は自分じゃないものにならなきゃいけないので大変ですけど、そのぶん演じきった時の充実感が大きい。『やりきったね』って、自分を褒めてあげられます。そして公開後は、見た人から感想をいただけるのがいいですね。東子は、トラウマやバックグラウンドを大事に演じたので、それがうまく伝わってくれるとうれしいです」

最近買って良かったモノは、ベッドシーツだという。

「今まで紺色のチェックのシーツを使っていたんですけど、ボロボロになったので、初めてグレーのシーツに挑戦しました。私、黒と白とグレーが好きなんです。好きな色の中で眠れるって、いいなと思いましたね」

「今、欲しいものですか。うーん、物欲があまりなくて、服も本当にピンときたものしか買わないんですよね。だから10年くらい、同じ服を着ていたりする(笑)」

「鳥のためなら、止まり木が欲しいです。備長炭の止まり木に止まっていると、爪が伸びにくくなるらしいんですよ。鳥は爪を切らないと足が変形するのでたまに切ってあげるんですが、体を保定しなければならないので、とにかく嫌がられる(笑)。あの子たちの負担を、ちょっとでも減らしてあげたいです」

日南響子
1994年生まれ、愛知県出身。2006年、ファッション誌「ニコラ」の第10回モデルオーディションでグランプリを受賞してデビュー。以降、同誌のほか「non-no」専属モデルなどで活躍。女優としては、10年のドラマ『ハンマーセッション!』でデビュー。11年に『七つまでは神のうち』で映画初主演し、同作の主題歌『Save me』で歌手デビュー。以降、『桜姫』(13年)、『シマウマ』(16年)、『21世紀の女の子』(オムニバス作品)の短編『粘膜』(19年)などの映画に出演。13年から「珠麟-しゅりん-」名義で音楽活動も行い、作詞作曲、楽器演奏、アートワークなども手掛けている。

『銃 2020』

深夜、ストーカーから逃げるために入った雑居ビルで、拳銃を拾った東子。中には弾丸が、4つ入っていた。こんなに奇麗で、不機嫌そうなものを、私は他に知らない――そう銃に魅了された東子は、隣人の事件に巻き込まれた時、引き金に指をかける……。企画製作・奥山和由 / 原案・中村文則 / 監督・武正晴 /脚本・中村文則、武正晴 / 出演・日南響子、加藤雅也、友近、吹越満、佐藤浩市ほか。2020年7月10日(金)TOHOシネマズ日比谷ほかにて全国ロードショー

(文 泊貴洋、写真 藤本和史)

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