1000円前後でも実用的 試して選んだパソコン周辺機器
コスパ最強周辺機器【予算1000円編】
1000円で買えるヘッドセットや無線マウス、2000円前後の指紋センサーやVRゴーグル、3000円台の活動量計や外付けのソリッド・ステート・ドライブ(SSD)など、安くて気になる製品が大集合。「でも、安かろう悪かろうなのでは」と心配する人もいるはず。そこで日経PC21編集部がこれら激安製品を実際に購入し、使い勝手を試した。今回はまず、1000円前後の製品グループから。
水で丸洗いできるキーボード
●キー数:108キー●キーピッチ:19ミリ●キーストローク:3.5ミリ ●ケーブル長:1.5メートル●サイズ:幅445×奥行き151×高さ21ミリ●重さ:560グラム
バッファローの「BSKBU12BK」は、水洗いできるキーボード。キー配列は標準的な108キーで、テンキーも付いている。キーストロークは3.5ミリで、メンブレン式のキー構造を採用。キーの質感はいかにもプラスチックといった感じだが、1200円台という価格を考えると、打ち心地は決して悪くない。
キーボードの底面に排水用の穴が開いており、水道の蛇口から直接水をかけて流しても、内部に水が残らない。1~2分ほど水を流し続けたが大丈夫だった。ただし、ケーブルの先のUSB端子には水がかからないように注意。水洗い後はしっかり乾燥させてから使おう。
クリーニングブラシも付属。キーの隙間のちょっとしたほこりをかき出せる。いつも清潔に使えるのは気分がいい。
静音性に優れるワイヤレスマウス
●無線方式:2.4GHz(RF電波方式)●読み取り方式:光学センサー方式●電源:単4形電池×2●サイズ:幅58×奥行き104×高さ38ミリ●重さ:56グラム(電池含まず)
サンワサプライの「MA-WH123W」は、静音性をウリにしたワイヤレスマウス。ボタンは、左右クリックとスクロールホイールという一般的な3ボタン構成だが、驚くのはその価格。ワイヤレスマウスでありながら、何と1000円を切っていた。
無線レシーバーは非常に小さく、パソコンのUSB端子に挿したままにしていても邪魔にならない。ブルートゥース接続と違い、ペアリングの必要がなく、レシーバーをパソコンのUSB端子に接続し、マウス本体の電源を入れればすぐに使える。無線レシーバーは、マウスのフタを外して収納できる。
実際に使ってみると、確かにボタンのクリック音は静かなように感じた。激安ながらボタンの押し心地もまずまずで、マウスポインターの追従性も問題なかった。
モノラルだから聞き取りやすい
●ドライバーユニット:28ミリダイナミック型●周波数帯域:300~6000Hz ●マイク指向性:全指向性●ケーブル長:2.5メートル●重さ:132グラム
ユニークでコスパの高い商品を多数販売する通販サイト「上海問屋」で人気を集めているヘッドセット「DN-915974」を入手した。人気の秘密は税別999円という価格。とはいえ、ヘッドバンド部は金属製で、コードは太く頑丈。イヤーパッドはクッション性があり、着け心地も悪くなく、満足度は非常に高い。
リモコン部には、音量の大/小ボタンと、マイクのミュートボタンを備える。ワンタッチでマイクをオフにできるのは便利。マイクはヘッドホン部分から伸びている。付け根部分が回転するほか、ワイヤー部分を自由に曲げられるため口元にセットしやすい。
「モノラル」専用であるため、音楽鑑賞には向かないが、音声が頭の真ん中付近からしっかり聞こえるので、オンライン会議などには最適だ。
「無限」メモ帳として活用できる
●記入欄サイズ:8.5型( 幅12.8センチ、対角21.7センチ)●電源:ボタン電池(CR2016)●サイズ:幅14.4×奥行き21.8センチ●重さ:145グラム
電話の最中や、オンライン会議中にメモを取りたい。同僚や家族に向けて伝言を残したい。子供のお絵描き用に使いたい。一般的には、紙のメモ帳の出番だが、何度も繰り返し使える手軽な端末はないものか。そんな要望に応えてくれるのが、電子メモ端末の「LCD WRITING TABLET」だ。
感圧式のパッド上を付属のペンでなぞると、文字やイラストを描ける。書き間違ったり、用事が済んだりしたら、本体の「erase」ボタンを押せば内容が消去される仕組み。何度でも繰り返し使えるので、仕事でも私用でも重宝しそうだ。紙に比べると書き味は硬質だが、筆圧によって細い線から太い線まで描けた。付属のマグネットシートを使えば、ドアなどに貼り付けることも可能。手軽な伝言板として使いやすい印象を受けた。
マウスのケーブルが絡まって邪魔だ!
●サイズ:幅83×奥行き118×高さ122ミリ(実測値)●重さ:157グラム
最近はパソコンを購入すると、ワイヤレスマウスが付属している。だが、ワイヤレスマウスは電源が突然切れて使えなくなるし、電池やバッテリーを内蔵するため本体が重く、素早く動かすのにも不向き。長時間使うと、手首が疲れることも。そのため、昔ながらの有線マウスを愛用し続ける人は少なくない。
しかし、有線マウスにはケーブルが絡まりやすく、マウス操作の邪魔になるという欠点がある。それを解消してくれるのが、「マウスバンジーコードホルダー」だ。特徴はクレーン車のように本体からアームが伸びた形状。本体の背面にマウスのケーブルをはわせるようにセットすると、マウスから先のケーブルを空中に持ち上げられる。このため、デスクの上でケーブルが邪魔にならず、マウス操作がスムーズになる。
長時間マウスを操作しても疲れない
●材質:ナイロン・ネオプレン(表面)、低反発ウレタンフォーム(内部)、ポリウレタン(裏面)●サイズ:幅180×奥行き245×高さ22ミリ●重さ:206グラム
長い時間パソコンを操作していると腕や肩が疲れる──。そこで取り入れたいのが、低反発素材を使って腕の重さを支えてくれるマウスパッドだ。ボール式などの古いマウスでは、一緒に使うことが当たり前だったマウスパッドだが、最近はデスクの上で直接使っても問題なく読み取れるようになり、使わない人も増えている。だが、疲れの軽減やマウス操作を安定させたいなら、マウスパッドは使ったほうがよい。
そこでサンワサプライの「MPD-MU1NBK」を入手した。幅180ミリ、奥行き245ミリと余裕のあるサイズで、例えば解像度が高い画面で、左右に大きくマウスを動かす場合でも問題なく使える。低反発ウレタンフォーム素材のパームレスト部も優秀。しっかり手首を支えてくれ、安定してマウスを操作できた。
装着が簡単な激安小型イヤホン
●対応ブルートゥース規格:ブルートゥース5.0●連続使用時間:最大4時間(通話・音楽再生)●サイズ:幅17×奥行き21×高さ28ミリ●重さ:3グラム
パソコンでオンライン会議をする機会が増えている。ヘッドセットがあるとより快適だが、大がかりなものではなく、ポケットからさっと取り出して手軽に身に着けられるような製品があると便利に感じる。そんな要望に応えてくれるものはないかと、アマゾンで見つけたのが「XG-U12」だ。
片耳だけのブルートゥースイヤホンで、特筆すべきは、そのコンパクトさ。長辺部でも3センチ以下、重さはたった3グラムだ。装着してみると、耳の穴の中にすっぽり収まった。見た目も存在感がなく、好印象だ。音質は価格相応だが、オンライン会議には十分。接続したスマホに着信があったときは、本体のボタンを押すと出られる。バッテリー内蔵で連続通話が3~4時間可能。充電は磁石で着脱する専用のUSB充電器を使う。
パソコンでもテレビを見たい!
●テレビチューナー:UHF13~62ch ●サイズ:幅20×奥行き74×高さ9ミリ(アンテナ取り付け時:幅30ミリ、高さ80~222ミリ)●重さ:10グラム
パソコンでテレビを視聴するには、テレビチューナー内蔵のモデルを選ぶのが一般的。だが、テレビ機能付きのパソコンは高額なモデルが多く、さらに最近は一時期よりテレビ付きモデルが減っている。
では、一般的なパソコンで、テレビを視聴するにはどうすればいいか。今回は、ゾックスの「DS-DT310BK」という外付けテレビチューナーを購入した。地デジは、モバイル端末向けにワンセグ放送を用意している。このチューナーを使うと、そのワンセグ放送をパソコンで受信できるようになる。
テレビ番組の視聴には、付属するCD-ROMから専用ソフトをインストールして利用する。ワンセグ放送なので画質は低いが、外付けのアンテナを目いっぱい伸ばすと、室内でも放送波を受信できた。FMラジオの受信も可能だ。
[日経PC21 2020年8月号掲載記事を再構成]
ワークスタイルや暮らし・家計管理に役立つノウハウなどをまとめています。
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