家は遠くないけど…… wayは物理的距離とは限らないデイビッド・セイン「間違えやすい英語・聞き手編」(55)way

相手が話した英語を誤解して受け取ってしまった。そんな体験はどなたにもあると思います。日本人向けの英語教育で豊富な経験を持つデイビッド・セインさんは「日本人が聞き手として勘違いしやすい英語表現がある」と言います。今回は「道」や「やり方」を意味するwayを使ったフレーズについて見ていきましょう。

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主要クライアントへの新製品の提案プレゼンテーションの準備をずっと進めてきたユウカのチーム。取りまとめ役を任されたユウカとスティーブでしたが、プレゼンの本番が近づいてきたので、上司のジョンを含めたチームメンバーに最終確認をしてもらうことにしました。プレゼンをひと通り見てもらい、感想を尋ねたのですが、ジョンの放ったひと言の真意がつかめず戸惑ってしまいます。

それはこんな会話でした。

Yuka: That's the end of our presentation report.
Steve: Does anyone have any questions?
John: The presentation is next week, right?
Yuka: That's right.
John: Let's keep up the good work, guys.
Yuka: Do you think our presentation is okay? It's the first time for us to meet this client, so I'm a little worried...
John: It's great! You've come a long way.
Yuka: No, I live close to the office.
John: Oh, really...
Steve: He was telling us that our presentation was good. It was a compliment.
Yuka: Ah, I see… Thank you.

日本語に置き換えてみると次のようになります。

ユウカ:プレゼン内容の報告は以上です。
スティーブ:何か質問などある人はいますか?
ジョン:プレゼンの本番は来週だったね?
ユウカ:はい、そうです。
ジョン:この調子で頼むよ。
ユウカ:このプレゼンで問題ないでしょうか?初めてのクライアントなので心配で……。
ジョン:いい感じだ、君たちはよく頑張ったね。
ユウカ:いえ、私の家から会社は近いんです。
ジョン:ああ、そうなんだ……。
スティーブ:ジョンは僕たちはよくやったと褒めているんだよ。
ユウカ:え、なるほど……。ありがとうございます。

上記は、プレゼンをチームメンバーに見てもらったあとのユウカとスティーブ、そして上司のジョンの会話です。初めてのクライアントとあって、プレゼン内容にやや不安が残るユウカ。ジョンは自信を持ってもらおうと声をかけたのですが、うまく伝わりませんでした。スティーブがフォローしましたが、ユウカにはピンときていないようです。

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