「ねこねこ食パン」は見ての通り、猫がモチーフに(写真提供:ねこねこ食パン)

続いては全国の猫好きのハートをつかんで離さない、人気急上昇中の猫型の食パン「ねこねこ食パン」(経営はオールハーツ・カンパニー、名古屋市)。19年に岐阜県に1号店をオープンして以来、急成長を遂げ、現在は全国に39店舗を展開している。かわいらしい猫型の食パンが話題で、同社のオンラインストア「オールハーツ・モール」でも販売している。

一番人気のプレーン(1斤・税込み540円)のほかに、チョコやチーズ、季節限定のフレーバーなど種類豊富にそろえている。単なる猫パンではなく、猫型の食パンにした理由を、同社マーケティング課の鈴木亨さんは次のように説明する。

「昨今の高級食パンブームの中、あえて猫型の食パンにすることで、パン食で育った世代の主食としてのニーズや手みやげ需要など利用の幅が広がり、今後、一層期待できると思いました」。同社ではパン生地の仕込みに使う水をすべて牛乳に変えて、国産小麦にこだわりながらパンを試作しているうちに、ミルクといえば猫、それも小猫がミルクをなめているかわいいイメージが沸いてきたのだとか。

「ねこねこ食パン」のパンにチョコペンで猫の目などを描いて楽しむ人も(写真提供:ねこねこ食パン)

最近おうち時間が増えたことで、猫ファンや小さな子供がいる家庭による購入が予想以上に増えているようだ。中にはチョコペンなどでイラストを描き、自分流にアレンシ゛して楽しむ客もいる。ちなみにインスタグラムでは、「#ねこねこ食パン」の投稿が2万1000件もあったという(6月中旬時点)。

鈴木さんは「ハード系のパンであれば、猫型に成形しやすいのですが、高級食パンならではのしっとり・もっちり感を維持したまま、猫の形にするのは本当に大変でした」と開発の苦労を振り返る。「猫のビジュアル」と「高級食パンならではのおいしさ」をどちらも妥協なく追求して、ようやく現在のレシピにたどり着いたようだ。

実際に試食してみると、確かに口当たりはしっとりと軟らかく、耳の部分はもっちり。かむほどにマイルドな甘みが広がり、たっぷりのミルク・ハチミツ・バター・生クリームなどが使われているのがうなずけるまろやかなおいしさ。焼いてもおいしいのだが、「生食パン」としても十分においしくいただけた。

「ねこねこ食パン」で6月限定だった季節フレーバー「ほうじ茶」(1斤・税込み734円)(写真提供:ねこねこ食パン)

限定の季節フレーバーでは、猫の耳の部分だけ緑色になっている「ほうじ茶」(6月限定)などもあり、猫好きを喜ばせるようなデザインになっていた。ほうじ茶生地にはホワイトチョコチップも入っており、ほうじ茶の香ばしさとホワイトチョコの濃厚なコクのハーモニーのおいしさがたまらない。7月はメープル&リンゴの限定商品が発売される(7月末まで)。