検索朝刊・夕刊LIVEMyニュース日経会社情報人事ウオッチ
NIKKEI Prime

朝夕刊や電子版ではお伝えしきれない情報をお届けします。今後も様々な切り口でサービスを開始予定です。

検索朝刊・夕刊LIVEMyニュース日経会社情報人事ウオッチ
NIKKEI Prime

朝夕刊や電子版ではお伝えしきれない情報をお届けします。今後も様々な切り口でサービスを開始予定です。

検索朝刊・夕刊LIVEMyニュース日経会社情報人事ウオッチ
NIKKEI Prime

朝夕刊や電子版ではお伝えしきれない情報をお届けします。今後も様々な切り口でサービスを開始予定です。

NIKKEI Primeについて

朝夕刊や電子版ではお伝えしきれない情報をお届けします。今後も様々な切り口でサービスを開始予定です。

/

リス、猫、渦巻き… かわいいパンでおうち時間を満喫

詳しくはこちら

NIKKEI STYLE

「おうち時間」が増え、より自宅での食事を楽しもうという人が増えている中、最近、見ているだけでも楽しい「映えるパン」が人気を集めている。中でもいやし効果抜群の動物をモチーフにしたパンや、かわいらしい猫型のパン、カラフルで美しいキューブパンなどがSNS(交流サイト)などでも話題沸騰中。お取り寄せや宅配などもやっているので、テレワークの合間の「おうちごパン」にもお薦めだ。

東京の千駄木と山形県天童市に2店舗を構え、オンライン販売なども行っている「Shou Shou」(シュシュ)は、かわいすぎる動物パンで話題を呼んでいる。リス・ヒツジ・ゾウなどのとてもかわいらしい動物キャラパン6種(税込み1050円~)や、カラフルな動物の食パン7種(1斤・税込み1760円)などをラインアップ。どちらもオンラインでも販売している。

2016年にオンライン販売からスタートし、現在はおうちご飯の需要が拡大していることも影響し、予約が殺到して客のもとに届くまで約1~2カ月かかる人気ぶりだ。売り上げ全体の7割をオンライン販売が占めている。19年4月にオープンした天童店は、月に1日程度の営業だったので、店を開けると3時間程度で売り切れる日もあった。現在は毎週土曜の午後1~6時(売り切れ次第終了)のみ販売している。

東京の千駄木店は、20年1月にオープンした。こちらでは毎週土・日だけ営業しており(現在は短縮営業で毎週土曜のみ午後1~6時営業で、なくなり次第終了)、6月14日からは動物パンの作り方が学べるパン教室も再開した(2店舗とも宅配はしていない)

「デコ食パン」の認定講師でもあるオーナ―の奥山裕之さんは、「子どもが喜ぶパンを作りたかったので動物パンを考案しました。満足のいく動物の形ができるまで大変でした。子どもが食べるものなので、色付けに食紅などを使いたくなく、鮮やかな色が出て、味にも影響しない野菜や果物を見つけるのにとても苦労しました」と話す。

色付けに使う野菜や果物は国産で、細かくカットして食品乾燥機で約15時間乾燥させ、ミキサーで粉末状にしたものをパン生地に練りこんでいる。

動物食パンは4色のパン生地を約30個の小さな生地に分けて、男の子と女の子の2パターンの絵柄が出るように、金太郎あめを作る要領で丁寧に計算をしながら組み合わせ、1つにまとめるという。したがって、食パンをスライスする度に、動物の表情がかわいらしく出てくる。

奥山さんによると、「20代~60代の幅広い女性客に特に人気です。自分用だけでなく、お子さん用やお孫さん用などにも買われて行かれるようです」とのこと。最初は見た目のかわいらしさにひかれて購入する客が多いのだが、小麦は北海道産、牛乳は乳脂肪分3.7%以上の北海道・十勝地区産、そして無塩バターは通常の食パンの約2.5倍も使っていることで、そのおいしさにも感動する客も多いようだ。

続いては全国の猫好きのハートをつかんで離さない、人気急上昇中の猫型の食パン「ねこねこ食パン」(経営はオールハーツ・カンパニー、名古屋市)。19年に岐阜県に1号店をオープンして以来、急成長を遂げ、現在は全国に39店舗を展開している。かわいらしい猫型の食パンが話題で、同社のオンラインストア「オールハーツ・モール」でも販売している。

一番人気のプレーン(1斤・税込み540円)のほかに、チョコやチーズ、季節限定のフレーバーなど種類豊富にそろえている。単なる猫パンではなく、猫型の食パンにした理由を、同社マーケティング課の鈴木亨さんは次のように説明する。

「昨今の高級食パンブームの中、あえて猫型の食パンにすることで、パン食で育った世代の主食としてのニーズや手みやげ需要など利用の幅が広がり、今後、一層期待できると思いました」。同社ではパン生地の仕込みに使う水をすべて牛乳に変えて、国産小麦にこだわりながらパンを試作しているうちに、ミルクといえば猫、それも小猫がミルクをなめているかわいいイメージが沸いてきたのだとか。

最近おうち時間が増えたことで、猫ファンや小さな子供がいる家庭による購入が予想以上に増えているようだ。中にはチョコペンなどでイラストを描き、自分流にアレンシ゛して楽しむ客もいる。ちなみにインスタグラムでは、「#ねこねこ食パン」の投稿が2万1000件もあったという(6月中旬時点)。

鈴木さんは「ハード系のパンであれば、猫型に成形しやすいのですが、高級食パンならではのしっとり・もっちり感を維持したまま、猫の形にするのは本当に大変でした」と開発の苦労を振り返る。「猫のビジュアル」と「高級食パンならではのおいしさ」をどちらも妥協なく追求して、ようやく現在のレシピにたどり着いたようだ。

実際に試食してみると、確かに口当たりはしっとりと軟らかく、耳の部分はもっちり。かむほどにマイルドな甘みが広がり、たっぷりのミルク・ハチミツ・バター・生クリームなどが使われているのがうなずけるまろやかなおいしさ。焼いてもおいしいのだが、「生食パン」としても十分においしくいただけた。

限定の季節フレーバーでは、猫の耳の部分だけ緑色になっている「ほうじ茶」(6月限定)などもあり、猫好きを喜ばせるようなデザインになっていた。ほうじ茶生地にはホワイトチョコチップも入っており、ほうじ茶の香ばしさとホワイトチョコの濃厚なコクのハーモニーのおいしさがたまらない。7月はメープル&リンゴの限定商品が発売される(7月末まで)。

17年3月、広島市にオープンした「キューブザベーカリー」は店名の通り、四角いキューブ状の食パンが話題となっている。サイコロ状でどこをカットするのか迷うところだが、Bというマークがある面を手前にして縦にカットすると、中から渦巻き状の断面が登場。その見栄えが美しく、一気にテンションが高まるのが人気の要因となっているようだ。

チョコやチーズ、あんこなど5種の定番食パンのほかに、季節限定のパンも月1ペースで登場し、種類豊富なキューブ食パンをラインアップ。お取り寄せできるのは一番人気の「プレーン」と「リッチ」(ともに税別500円、送料別)で、広島市、廿日市市、呉市などの近隣エリアでは宅配サービスも実施している。老若男女問わず、幅広い年齢層の客に支持されている。

同店マネージャーの濱野由起子さんは、キューブ状の食パンを開発した経緯を次のように説明してくれた。「私はパンの耳が昔から大好きなので、お客様にもそのおいしさを耳まで丸ごと味わってもらいたいと思い、全面が耳からなるキューブ型の食パンを考案しました」。

こちらも原料にはこだわる。小麦は北海道産だけを使用し、牛乳は100%地元広島県産。素材の風味を最大限に生かすため、長時間かけて低温熟成発酵をさせている。1斤が出来上がるまで2~3日かけて作るというこだわりようで、持ってみるとずっしりと重みを感じる。

まずは焼かずに一口。香ばしい小麦の香りが口の中いっぱいに広がり、ふんわり、もちもち、耳の部分までしっとり軟らかい。トーストすると、今度はサクッとした食感に変わり、口の中で消えていくような軽さも感じる。

最近「あん食パン」なる食パンがはやっているが、こちらでも北海道産のアズキを100%使用し、パン生地に合うよう甘さは控えめにした「あんCUBE」(1斤・税別 650円)が人気だ。

また、毎年この時期に期間限定で販売して好評なのは「メロンCUBE」(税別280円、今年は8月末まで)。こちらは生地の中に特製メロンクリームが入っているが、6センチ角ほどと小さいので、断面をカットした場合、中からクリームが渦巻き状にお見えするとは限らない。それでもメロンの甘い香りと小麦粉の香ばしさが絶妙なハーモニーを奏で、上にのっている手作りのサクサククッキーがかわいらしく、毎年リピートする客がいるという。

昨今、味自慢、食感自慢の高級食パンがブームとなり、コロナ禍以前は専門店に行列が絶えなかったものだ。今は、在宅生活も続き、それもままならない。ストレスもたまっているだろう。この機会にぜひ、かわいらしいパンを取り寄せて、「おうちごパン」を楽しんでほしい。

(フードライター 古滝直実)

春割ですべての記事が読み放題
有料会員が2カ月無料

有料会員限定
キーワード登録であなたの
重要なニュースを
ハイライト
登録したキーワードに該当する記事が紙面ビューアー上で赤い線に囲まれて表示されている画面例
日経電子版 紙面ビューアー
詳しくはこちら

ワークスタイルや暮らし・家計管理に役立つノウハウなどをまとめています。
※ NIKKEI STYLE は2023年にリニューアルしました。これまでに公開したコンテンツのほとんどは日経電子版などで引き続きご覧いただけます。

関連企業・業界

業界:

セレクション

トレンドウオッチ

新着

注目

ビジネス

ライフスタイル

新着

注目

ビジネス

ライフスタイル

新着

注目

ビジネス

ライフスタイル

フォローする
有料会員の方のみご利用になれます。気になる連載・コラム・キーワードをフォローすると、「Myニュース」でまとめよみができます。
春割で無料体験するログイン
記事を保存する
有料会員の方のみご利用になれます。保存した記事はスマホやタブレットでもご覧いただけます。
春割で無料体験するログイン
Think! の投稿を読む
記事と併せて、エキスパート(専門家)のひとこと解説や分析を読むことができます。会員の方のみご利用になれます。
春割で無料体験するログイン
図表を保存する
有料会員の方のみご利用になれます。保存した図表はスマホやタブレットでもご覧いただけます。
春割で無料体験するログイン

権限不足のため、フォローできません

ニュースレターを登録すると続きが読めます(無料)

ご登録いただいたメールアドレス宛てにニュースレターの配信と日経電子版のキャンペーン情報などをお送りします(登録後の配信解除も可能です)。これらメール配信の目的に限りメールアドレスを利用します。日経IDなどその他のサービスに自動で登録されることはありません。

ご登録ありがとうございました。

入力いただいたメールアドレスにメールを送付しました。メールのリンクをクリックすると記事全文をお読みいただけます。

登録できませんでした。

エラーが発生し、登録できませんでした。

登録できませんでした。

ニュースレターの登録に失敗しました。ご覧頂いている記事は、対象外になっています。

登録済みです。

入力いただきましたメールアドレスは既に登録済みとなっております。ニュースレターの配信をお待ち下さい。

_

_

_