リモートワークは優しい? 「効率的」の先の落とし穴20代から考える出世戦略(87)

些事に煩わされずに業務に集中

そうして削減された通勤時間の分、就業時間の前後に多くの人はゆっくりとしたプライベートを過ごせるようになりました。

いざ就業時間が開始しても、作業に集中しやすい状況が生まれます。出社している状況だと、電話応対や会議室への移動、相談事への対応など、生産性に貢献しない作業で時間をとられがちです。けれどもリモートワークの状況であれば自分にかかってきた電話のみ対応できますし、そもそも電話ではなくメールやチャットが増えるので、相手の都合に合わせて時間を取られません。会議もリモートなので移動時間もなし。

その分気晴らしも減りますが、業務に集中しやすい状況は、多くの人の生産性を高めることに貢献しました。

もちろんリモートワークのデメリットもいろいろあって、通勤時間などの移動がストレス解消にもなっていた、という声もあります。またずっと椅子に座っていると肩がこるとか、太りやすくなる、といった意見もありました。

ただ、どちらかといえばやはり、メリット側が大きい、と判断する人が多いのではないでしょうか。

ではこのような状況を、企業側はどのように考えているのでしょう。

二極化される働き方

メディアなどではリモートワークを促進している企業が大きく取り上げられがちです。実際に大きな影響が出ているので当然なのですが、リモートワークを常態化できる企業とそうでない企業、職種による影響度の違いがあることに注意しなくてはいけません。

たとえば弊社では、建設業、社会インフラ関連、流通業、製造業、IT関連業、小売業、飲食業など多彩なクライアントの人事制度を構築し運用をお手伝いしていますが、コロナに伴う対応は大きく二分されていることを実感しています。

まず、いずれの会社も緊急事態宣言時には在宅勤務を可能な限り徹底していました。けれども建設業や社会インフラ関連では現場をストップすることはできません。また多くが屋外ということもあり、3密になりにくい状況があったことも影響しました。だからリモートワークが影響したのは基本的には本社部門だけでした。

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