「D6」は使っていて本当に気持ちがいいカメラだ。もちろん重量級のサイズではあるが、ファインダーの見え方、シャッターのレスポンス、高速なオートフォーカスと連写、驚異的なバッテリーのもち、GPSによる位置情報記録、堅固性、4K UHDムービー撮影、Wi-FiおよびBluetoothによるスマートデバイスとの連携など、考えられる機能が全て搭載されているからだ。一度は手にしてシャッターを切り、その素晴らしさを実感してみてほしい
進化した画像処理エンジン「EXPEED 6」のおかげで仕上がりはヌケ感がありメリハリを感じる絵作りになった印象である。一刻を争う報道の現場では「撮って出し」カットをいち早く送り出す必要があるので当然ともいえよう。もちろんカメラの設定を追い込んでの自分なりの表現も可能である
「D6」が持つ豊富なオートフォーカスエリアは使い勝手がいい。シチュエーションに合わせて選択すれば正確なフォーカシングが可能だ。ガラス越しや高速で動くもの、低照度下でも安心して撮影に臨むことができた。個人的に好きな「3D-トラッキング」(選んだフォーカスポイントで被写体にピントを合わせると、シャッターボタンを半押ししている間は被写体の動きに合わせて、フォーカスポイントを自動的に切り替えて被写体にピントを合わせ続ける)モードもなかなかの正確さで快適だった
スペック上、ISO感度に変化はないが、高感度域においてノイズ感の少ないクリーンな撮影ができる。このカットはISO 6400だが、明部暗部ともトーンが感じられ、建物のディテールも良好である。完全に常用感度といえるだろう。スポーツのナイトゲームや室内、低照度での風景撮影などで「D6」は真価を発揮するに違いない。あらゆるシーンで確実に写真を撮り続けられるカメラがニコン「D6」といえよう
三井公一
 iPhoneで独自の世界観を持つ写真を撮影している。2010年6月新宿epSITEで個展「iの記憶」を開催。同年10月にはスペインLa Panera Art Centerで開催された「iPhoneografia」に全世界のiPhonegrapherの中から6人のうちの1人として選ばれる。http://sasurau.com/