コロナ相場「あえて予想しない」 分散投資で資産守るコロナの先の家計シナリオ ファイナンシャルプランナー 中里邦宏

2020/6/30
写真はイメージ=123RF
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新型コロナウイルスの感染拡大の影響で3月に急落した世界の株式相場はその後、一時的な調整局面を経ながらも、歴史上まれにみるほどの急回復をみせています。「コロナバブル」とさえ呼ばれる相場について、ファイナンシャルプランナーの中里邦宏さんは「先はあえて見通さない」と提案したうえで、「分散投資で資産を守る」と説きます。

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コロナの影響で相場の先行きが不透明になっているため、「今後、資産を運用するのにどのような姿勢で臨めばよいのか」と不安を抱える個人投資家もいるのではないでしょうか? 筆者の個人相談の現場でもそういった声が増えています。先を見通そうとするけれど見通せない、どうなるかわからないことからくる不安といえそうです。それならばいっそのこと、「先は見通さなくてもよい」と割り切ってしまうのはどうでしょうか?

世界ではいまだコロナの感染が勢いを持ち続けているため、経済活動を制限することを余儀なくされている国々もあります。しかし、3月に大幅に急落した株式相場はその後、思いのほか上昇して推移しています。この上昇が「実体経済と乖離(かいり)している」と見る向きからは「コロナバブル」という言葉さえ聞かれるほどです。こうしたなかで先々を見通すことは難しくて当然です。

では、先を見通さないと割り切るならば、値動きのある資産で運用をしようとする個人投資家は何を意識すればよいのでしょうか?

値動きの異なる資産に分ける

その一つのキーワードが「資産の分散」です。資産の分散とは「運用する対象をいろいろなものに分けましょう」ということです。分けることで、持っている運用対象のうち、あるものの資産の価格が下がっても、ほかは下がっていなかったり、上がっていたりする状態を期待するのが目的の一つです。つまり、「あれがダメなら、これもある」といえる状態にしておくのです。

これに対し、一つの運用対象だけしか持っていなければ、それが大きく下がれば自分の資産全体の評価額も大きく減少してしまいます。これでは、自分の資産の運命を一つの運用対象に託してしまうのと同じです。

ただし、「とにかく資産は分けて持っておこう」というだけでは、さほど効果は見込めません。「値動きが異なる」資産に分けて持っておくことこそがポイントになります。

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