ブランパン 「ヴィルレ ウルトラスリム」
1735年にブランパンが創業した村の名前にちなむ「ヴィルレ」は、同ブランドの中では最もクラシックなコレクション。中でも「ウルトラスリム」は、名門製のシンプルなドレス時計を求める人に高い人気を得ていたが、今年は18Kレッドゴールドケースにミッドナイトブルー文字盤を合わせた新作が登場。ローマ数字や特徴的な時分針もぜいたくにレッドゴールドとしたこと、さらに文字盤にもサンバースト仕上げがなされたこともあって、とても艶めいた雰囲気だ。これなら様々なシーンで袖口をリッチかつセクシーに彩ってくれるだろう。
ちなみにこのモデルは厚さ8.7mmの薄型ケースのうちに、2つの香箱により100時間ものパワーリザーブを実現する自社製ムーブメント(Cal.1151)を搭載しているのも大きな魅力。シースルーバックから眺められるムーブメントはレッドゴールド製のローターやブリッジに美しい装飾が丁寧に施されており、ここも所有者の心を豊かにしてくれる。
ゼニス 「エリート クラシック 40.5mm」
ゼニスは今年、シンプルなドレス時計のコレクション「エリート」のスタイルを一新。従来ケース径は39mmのみだったが、40.5mmと36mmの2サイズ展開となった。写真はそのうちの40.5mmの3針モデルだ。
金無垢ケースに白文字盤の合わせはドレス時計の王道であり、クラシックで落ち着いた雰囲気のものが多いが、こちらはモダンでどこか若々しい雰囲気もまとう。これはくっきりしたサンレイ装飾やシャープなドーフィン針、そしてミニッツスケールのブルーの差し色が効いているからだろう。なおムーブメントも進化しており、定評ある“Elite 670”のひげゼンマイをシリコン化した“Elite 670SK”を搭載。若いビジネスマンにもおすすめしたいとてもバランスに秀でた金時計だ。
ボーム&メルシエ 「クリフトン ボーマティック デイト COSC」
金無垢のシンプルなドレス時計でモダンなニュアンスのあるものをお探しなら、人気の「クリフトン ボーマティック」に追加されたグレーグラデーション文字盤もいい。ネイビーのアリゲーターストラップも洒脱で、ドレススタイルばかりか、休日のくつろいだスタイルの格上げアイテムとしても活躍してくれそうだ。
しかも金無垢時計は100万円オーバーが当たり前なところ、こちらは5日巻きで高耐磁性の自社製ムーブメントを搭載しながら、79万円というリーズナブルなプライスをキープ。スイスの厳格な精度認定機関であるCOSCのクロノメーター認定もパスしており、抜群に費用対効果の高いモデルと言えるだろう。
(ライター 吉田巌:十万馬力)

THE NIKKEI MAGAZINE 4月誕生!
Men's Fashionはこの4月、あらゆるビジネスパーソンに上質なライフスタイルを提案するメディア「THE NIKKEI MAGAZINE」に生まれ変わります。限定イベントなどを提供する会員組織「THE NIKKEI MAGAZINE CLUB」も発足します。先行登録はこちら