powered by 大人のレストランガイド
ココノミが調達しているのは、小規模だが高品質の無農薬野菜を作る全国の農家から(画像提供:ココノミ)

「以前は野菜と無関係の仕事でしたが、ホウレンソウが大好きで都内のデパ地下や高級スーパーのものを食べ比べていました。あるとき試食した山口県の友人農家の無農薬ホウレンソウが、どの高級ホウレンソウよりも段違いでおいしかった。しかしJAやオーガニック系スーパーに出荷していないため、都市部の消費者がスーパーなどで購入する術がなかったのです。そこで、こんな個性ある『名もなき野菜』を、食のこだわりが強い人に届けたいと思ったのが最初のきっかけです」と語る代表取締役の石井昭裕さん。

ココノミで扱う野菜はすべて無農薬、無化学肥料、露地栽培が売りだ。しかし、無農薬=おいしいという科学的根拠はないはずではと思い、石井さんに意地悪な質問をぶつけてみた。

「僕もその謎を解きたくて、起業前に京都大学農学部の、専門分野の異なる3人の研究者に聞きました。分かったのは農薬の使用・不使用は味とは無関係で、野菜の味を決めるのは土。肥料をうまく使い、土壌をコントロールできる生産者がおいしい野菜を作れるのです。農家の後継者不足がニュースになりますが、実は30代で会社員から転身するなど新規参入者は増えており、そういう人たちは土づくりの研究に熱心。就農2~3年目でいきなりおいしい野菜を作る人も珍しくありません」(石井さん)

石井さんいわく、面白いのはトマトやタマネギという同じ野菜でも、土壌や生産者によって全く違う味の野菜が生まれること。これを同社では「テロワール野菜」と呼んでいる。そして石井さんがおいしいと思う野菜をスタッフが好まなかったり、その逆もあったりする。野菜の個性と、食べ手の好みをできるだけ正確にマッチさせることを目指し、「ココノミ=個々の好みをここ(この場所)のみで提供する」という名前に込めているという。

ココノミでは注文履歴から購入者の味の好みをITで細かく分析し、週1回の配送前に自動的にカートに入れておいてくれる。これが提案型だ。買う・買わないは自由で、他の野菜を選ぶことも可能。しかしこれが従来のオンライン宅配と比べて非常に楽な上、結果的に好みの野菜が届くので自然と続いている。

Greenspoonでは「肌が気になる」「飲み会続き」など悩みから最適なスムージーを提案(画像提供:Greenspoon)

人気のオンライン宅配ショップ2店目は、「その人に合った野菜とフルーツのスムージーを提案する」Greenspoon(以下GS、東京・渋谷)が展開するオンラインショップ。今年3月末にサービスを開始したばかりだが、すぐに注目を集め、一時はサーバーがダウンするほど注文が殺到した。現在も着実に会員数を伸ばしている。

GSが出すスムージーは全25種類(夏には期間・数量限定で3種追加)。管理栄養士がレシピを監修している。マンゴーとアスパラガス、パプリカを組み合わせた「Cheer Up」、アボカドとブロッコリー、キウイフルーツ入りの「Skinny」と、どれも野菜とフルーツがふんだんに使われ、洗練されたパッケージが並び迷ってしまうが、ユニークなのはその人の体の悩みや生活習慣に合った、最適なスムージーを提案してくれることだ。

メールマガジン登録
大人のレストランガイド
注目記事
メールマガジン登録
大人のレストランガイド