服のリサイクル わかりやすく楽しく根付かせたい日本環境設計会長 岩元美智彦氏(下)

「ゴミから作った燃料で飛行機を飛ばしたり車を走らせたり。楽しいイベントを仕掛けて、参加するだけで環境への気づきを与えたい」と話す日本環境設計会長の岩元美智彦さん(東京・千代田) 
「ゴミから作った燃料で飛行機を飛ばしたり車を走らせたり。楽しいイベントを仕掛けて、参加するだけで環境への気づきを与えたい」と話す日本環境設計会長の岩元美智彦さん(東京・千代田) 

着なくなった服を回収して樹脂にし、それを服に「リサイクル」して販売する日本環境設計のD2Cブランド「BRING(ブリング)」。コロナ禍を経て消費者の関心は一段と高まり、同社が手掛ける再生ポリエステル素材も多くの企業が採用するようになった。海外ではゴミの輸出入規制が厳格化され、食品以外のゴミの焼却を規制する動きも出ている。会長の岩元美智彦さんは中古衣料などの「地上資源」を再利用することがCO2削減につながり、石油など地下資源をめぐる国家間の争いの解消にもつながると指摘する。消費者と企業を巻き込み、環境問題に一つの解を示す服のリサイクルの現状を聞いた。(この記事の〈上〉は「服から服を再生 コロナで意識『サステナブルな装い』」




エコバッグに大反響 「共鳴」の広がり実感

――7月1日のレジ袋有料化に合わせて、JR東日本グループ、アウトドアのスノーピークと組んで駅ビルの店で配布したエコバッグが大人気でした。

「ものすごい反響でした。ペットボトル再生素材で50万枚を用意したのですが、配布初日の6月16日の朝、ニューデイズさんなどに大行列ができまして。このエコバッグはスノーピークのテントと同じキャラメルとカーキの色があり、『ピーカー』と呼ばれるスノーピークファンにも情報が拡散しました。スノーピークはほんとうにいいものづくりをされているブランドで、山井太会長とは以前からお付き合いをさせていただいています。脱プラスチックのキャンペーンの話をすると、『一緒にやろうぜ!』と即、共鳴していただきました」

JR東日本グループ、スノーピークと組んで配布したエコバッグは大人気に

「また、タレントのローラさんは6月5日に発売したブランド『STUDIO R330』のウエアに、うちが手掛ける再生ポリエステル素材『ブリング マテリアル』を使ってくれました。ブリングプロジェクトは点から線、そしてようやく面になってきたと実感しています。トップブランドや著名な方が一緒に組んでくれたことによって認知され、リサイクルといえば全国から声が掛かるようになりました。でき過ぎだと思っています」

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「捨てるにしのびない」服、発掘する工夫
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